水上 はい、文学少女というタイプではないですが、本も雑誌も新聞も、とにかく活字を読んでいるのが好きです。学生時代もずっと地元の公立図書館でアルバイトしていました。そこが居心地がよくて(笑)。何時間も本を整理しててもまったく苦にならなくて。こういう仕事は向いてるかもって思いました。 ――実際に書店に勤めてみて、図書館との違いは大きいですか。 水上 当たり前ですが、書店は商売なんです。だから本を触っている時間より接客している時間の方が長いです。学生時代、接客業で働いた経験がなかったので、最初にお客様に接してお金を扱った時は、緊張して緊張して震えました(笑)。 あと、図書館では聞かれた本がなくても「いま貸し出し中です」と言えばそれで終わり。でも書店は商売ですから、それでは済みません。その本がもう絶版になっているのか、あるいたまたま品切れなのか、取り寄せできるのか、そして入荷するならいつなのか。