働くことの哲学 作者: ラーススヴェンセン,Lars Svendsen,小須田健出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2016/04/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る僕自身は働くということについて思い悩んだことはなく、「金は稼がなあかんのやから働かなあかんやろ。技術が蓄積できて賃金が上がっていってそこまで忙しくないのであれば楽しかろうが楽しくなかろうがなんでもええわ」と思ってここまでやってきた。そんなわけで、特に本書に惹かれるところはなかったのだが、読んでみるとこれが包括的に「働くこと」について語っていて「はあ〜そんな考えもあるんな〜」と普段想像したこともない仕事の側面に触れているのがおもしろかった。 哲学というとやたらと小難しいイメージがついてくるが、本書では哲学はもちろんかつて狩猟採集民族はどのように働いていたのかという歴史学や社会学的な観点も取り入れつ