タグ

ブックマーク / closetothewall.hatenablog.com (4)

  • 山城むつみ - 連続する問題 - Close To The Wall

    連続する問題 作者: 山城むつみ出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2013/03/28メディア: 単行 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る はじめに 山城むつみという人は、『ドストエフスキー』の人だという認識だった。学生時代に卒論を書いていた時、バフチンの著作や解説書等をさらって援用してみたのだけれど、そんなときに山城むつみが「文学界」に掲載したドストエフスキー論を見て、そのバフチンの扱い方の緻密さというか鋭さに、自分のバフチン理解の浅薄さのほどを思い知らされたのが、この人の名前を覚えたきっかけだった。その後十年越しで連載はまとめられ刊行されたのだけれど、ドストエフスキーの五大長篇もまだ全て読めてはいないので、そのうち、と思っていたところ、文学フリマで会った後藤明生『この人を見よ』の担当編集さまから連絡をいただき、書の打ち合わせをしながら山城さんと後藤明生の話を

    山城むつみ - 連続する問題 - Close To The Wall
  • テッサ・モーリス=鈴木 - 辺境から眺める アイヌが経験する近代 - Close To The Wall

    辺境から眺める―アイヌが経験する近代 作者: テッサ・モーリス=鈴木,大川正彦出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2000/07/19メディア: 単行購入: 5人 クリック: 74回この商品を含むブログ (22件) を見る前回のはアイヌを含めた近代の世界における先住民族を描いたものだけれど、こちらはよりアイヌにクローズアップした内容で、書の狙いを序章から拾ってみれば、環オホーツク海域の千島・樺太も含むアイヌ、ウイルタ、ニヴフ(ギリヤーク)といった諸民族が「二つの異なる、しかし同種の領土拡張志向をもった」「日ロシアという競合する国民国家」に吸収された時に、彼らのたどった「近代の経験」の諸相を描き出す試みということになる。 彼(女)らの経験はシティズンシップや国民体という考えのどのような側面を浮き彫りにするのか。そして、その経験は「進歩」や「近代性」というさらに大きな概念――人類

    テッサ・モーリス=鈴木 - 辺境から眺める アイヌが経験する近代 - Close To The Wall
  • 藁人形論法と人を批判する人の藁人形論法 - Close To The Wall

    ワクワクできていた期間はすごく短かったです。 以下の記事は一度アップしてから何度も加筆訂正しているので、私の引用と当該記事での記述がい違っている可能性があります。注意してください。 「藁人形」をとりあえず作ってみて、フクロにしてみて勝ったつもりになっている人について - 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt) もうさすがにこの話題には口をつぐむのかなと思ったら、まだ全然やるつもりらしくてびっくりしてしまった。昨日の記事で行った引用は以下の掲示板からのもの。 6: lovelovedog 兵事主任という言葉ですが 1・この言葉を使っているのはどうも沖縄戦史家の安仁屋氏とその弟子・関係者でしかないこと (通常は「兵事係」という言葉を使っているようです 2・兵事主任が「軍隊の命令を住民に知らせた例」が見当たらないこと たとえば、この2つについて言

    藁人形論法と人を批判する人の藁人形論法 - Close To The Wall
  • 歴史修正主義の手法 - 歴史学者の議論をその裏付けが自分の調べた範囲で見つけられなかったことを根拠に勘違いだろうと判断する人物 - Close To The Wall

    と、まあタイトルで題は終わりなんだけど。 集団自決等のはてなキーワードの編集合戦が続いていて、その一方の当事者の言ってることがあんまりアレだから何か書こうと思っていたら、あっという間に集中砲火をらったばかりか職の学者さんにまでバッサリ斬られてなんたる四面楚歌。 歴史修正主義の定義について - 反歴史修正主義グループ 上記掲示板を見れば、どれだけその、歴史学者の議論をその裏付けが自分の調べた範囲で見つけられなかったことを根拠に勘違いだろうと判断する人物の言っていることがおかしいかはすぐにわかるだろうけれど、もうちょっと書いてみる。私自身も沖縄戦に関してはさして知らないが、分かる範囲のことを。 さてまず、歴史学者の議論をその裏付けが自分の調べた範囲で見つけられなかったことを根拠に勘違いだろうと判断する人物は、沖縄戦での富山真順「兵事主任」について、 1・この言葉を使っているのはどうも沖縄

    歴史修正主義の手法 - 歴史学者の議論をその裏付けが自分の調べた範囲で見つけられなかったことを根拠に勘違いだろうと判断する人物 - Close To The Wall
  • 1