フジテレビで毎週木曜10時から放送中のドラマ『営業部長 吉良奈津子』。広告業界を舞台にしたテレビドラマは過去にもあったが、本作は営業職にスポットを当てた点が特徴的だ。プロデューサーの三竿玲子さんにドラマの制作意図や、クリエイティブの世界への印象を聞いた。 主人公の吉良奈津子(松嶋菜々子)は、広告会社「東邦広告」のクリエイティブディレクターとして活躍していた。出産を経て育児休暇から3年ぶりに復職を果たすも、配属されたのはクリエイティブ局ではなく、右も左もわからない営業開発部の部長だった。ドラマでは同部を舞台に、吉良が仕事と家庭を両立させながら奮闘する姿が描かれる。 —本作では、育児休暇から復職した主人公が、広告会社の営業開発部長として働く姿が描かれています。テーマの設定理由を教えてください。 近年、政府は「女性が輝く日本をつくるために、上場企業においても積極的に役員・管理職に女性を登用してい