昔話をしようかとおもう。 改正貸金業法は色々あるけど、年収の1/3を越えて貸し付けてはいけないっていうのが一番大きい。 しかもこれ合算。まあ、普通に考えたらそうだろう。良い事だと思う。 さて、これから書く話は、もう出来ない。改正される前の貸金業法に関わる話だからだ。 特定は色々と面倒だし迷惑かけそうなのでぼかして書く。ある男から聞いた話風に書こうと思う。 ある工場に派遣で勤めていた男が、ある日クビを切られた。 工場で派遣。そう、つまりは寮住まいから追い出された。 工場勤めで寮住まい。手取り15万ちょい。娯楽はネットとはいえ、たまに飲みにでてれば金は貯まらない。 運が良かったのは、クビになったのが夏だったことだ。 どうすれば良いか途方に暮れた。さほど危機感がなかったのは、貯金が10万はあったからだ。 しかし、家は借りられない。友達は少なく、迷惑はかけられない。故郷には帰れない。 男はそのとき