「お兄さん、マッサージいかがですか?」 片言の日本語で外国人風の女性からこんな風に声をかけられた男性は少なくないだろう。 収入が安定しないアニメーターの夫を支えるため、違法に風俗マッサージ店を経営していたとして、風営法違反の罪に問われた中国籍の女性被告(40)の初公判を16日、東京地裁で傍聴した。 起訴状によると、被告は平成20年4月9日、営業禁止地域にある東京都新宿区のマンションの一室で、女性従業員に性的サービスをさせた。罪状認否で被告は起訴事実を認めた。 検察側の冒頭陳述によると、被告は19年5月にマッサージ店の経営を始めた。 情状証人として被告の夫が証言台に立った。 弁護人「マッサージ店を開くのは知っていた?」 夫「はい」 弁護人「そのとき助言はした?」 夫「警察のお世話になるようなまねはしないでくれといった」 被告の夫はフリーのアニメーターだが、収入は安定していなかったという。 検