住民投票では反対票と賛成票の差がわずか1万741票だったのに対し、無効とされた票は計5640票に上った。「賛成」「反対」のみの記載が原則だったが、大阪市は有効か無効かの判断が難しい「疑問票」の判定について「賛否の意思が明確な投票であれば、可能な限り有効と判断する」との方針で判定マニュアルを作成。17日夜、賛否の拮抗(きっこう)が報じられる中、判定担当者は緊張した面持ちで開票作業を行った。 「都構想がダメになれば−」「分からない」「(1)」…。大阪市淀川区の開票所となった区民センターでは開票開始後まもなく、数行に及ぶ文章が記されたり、数字や記号のみが記載されたりした投票用紙が次々と開票台から集められた。 1時間近くが経過し、それぞれの作業を終えた大半の職員が帰宅した後も疑問票の判定作業は継続。10人近い職員が頭を突き合わせ、時折苦笑いを浮かべる姿もみられた。 市選管によると、無効票の総