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ブックマーク / morningrain.hatenablog.com (2)

  •  速水融『歴史人口学の世界』 - 西東京日記 IN はてな

    速水融(名前はあきらと読みます)の研究についてはいろいろな所で聞いていたのですが、実際にを読んだのは初めて。 でも、これは面白い研究ですね。書は岩波市民セミナーでの講義をまとめたもので、まさに歴史人口学の入門書といったものなのですが、それでも歴史を学んできたものとしてさまざまな新しい発見がありました。 歴史人口学とは、歴史を「人口」の観点から見る学問なのですが、人口がたんに増えたり減ったりということに注目するわけではありません。例えば、増えたのなら何らかの出生率の増加や死亡率の減少が起きているわけですし、減ったのなら何か天災が起こったのかもしれません。 人間は突然大量に出現したりすることはなく、すべての人間はその父親と母親の間から生まれてきます。一家が貧乏ならば子どもを生んで育てる余裕が無く子供の数を減らすかもしれませんし、逆に生活水準が上がって子どもの死亡率が下がったので、子どもをた

     速水融『歴史人口学の世界』 - 西東京日記 IN はてな
  •  ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか』 - 西東京日記 IN はてな

    一言でいえば新自由主義批判のですが、新自由主義がいかに格差社会を生み出したか、というような批判ではなく、新自由主義が政治の語彙を経済の語彙に変えてしまい、それが政治を歪めているということを、フーコーの『生政治の誕生』における「統治」の概念を用いながら批判的に分析しています。 と、書くと、読んだ人であれば稲葉振一郎『政治の理論』を思い出すかもしれません。 稲葉振一郎の『政治の理論』でも、フーコーが『生政治の誕生』で打ち出した「統治」の概念をキーに現代社会における政治の変容が分析されていました。古代ギリシャのポリスなどで行われていた「政治」にかわって、近世になると政治の場に権力による「統治」が持ち込まれ、それによって社会問題を解決することが期待されるようになってきたというのです。 ただ、違うのはこのの著者のブラウンが「左翼」だということ。著者は自らをの中でも「左翼」だと言っていますし、フ

     ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか』 - 西東京日記 IN はてな
    deadwoodman
    deadwoodman 2017/07/16
    “本来「統治の倫理」が適用されるべきところにまで「市場の倫理」が幅を利かせ、それが社会を蝕んでいる”←ハーバーマスの「システムと生活世界」や、ラトゥーシュのデクロワサンスを思い起こさせる。
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