米Google(グーグル)などが開発するAI(人工知能)の巨大化が加速している。先行して巨大化したのは機械学習モデルの大きさ(パラメーター数)だが、モデルに学習させるデータの量も巨大化している。2022年7月15日(米国時間)にグーグルが論文発表した機械学習モデルは、40億枚もの画像を学習させたことが話題となっている。 近年におけるAI巨大化競争の火付け役となったのは、米OpenAI(オープンAI)が2020年6月に発表した巨大言語モデルGPT-3の成功と、それに続いてオープンAIが2020年10月に発表した論文「Scaling Laws for Autoregressive Generative Modeling」で示した、AIにおけるスケーリング則(Scaling Law)の存在だとされる。 AIを進化させるのは「規模の力」 オープンAIのGPT-3は、人間が書いたかのような文章を生成
2022年12月にNFT_Tokyoが行われ、DeNAもスポンサーをさせていただきました。このカンファレンスは、日本発のグローバルWeb3コミュニティとして、企業のNFT、Web3事例を共有することを目的としており、海外からはキューハリソン・テリー氏や、国内から、伊藤穰一さんなどWeb3関連の人たちが多く参加しました。私も「デジタルとフィジカルが交差する街と人が繋がるWeb3領域の役割」というテーマで登壇させていただきましたので、今回は「街」をテーマとしたWeb3の可能性について考えてみたいと思います。 視覚情報としてのデジタルとフィジカルの掛け合わせ デジタルとフィジカルの掛け合わせによって、街づくりに繋げていくというコンセプト自体は目新しいものではなく、ドイツ政府が2011年に産業政策として発表したIndustry 4.0や、Society 5.0のなかで、仮想空間と現実社会を高度に融
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。Twitter: @shiropen2 米国立衛生研究所(NIH)、英オックスフォード大学、米ノースウェスタン大学に所属する研究者らが発表した論文「Digital Omicron detection using unscripted voice samples from social media」は、動画内の音声の変化を分析し、話者が新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)に感染しているかどうかを検出する機械学習モデルを提案した研究報告である。 コロナに感染すると、発熱や鼻水、せき、のどの痛み、味覚と嗅覚の異常、体のだるさなどの症状が生じる。またオミクロンの変種は、上気道に影響を及ぼすことが
飛行石をかざして動かすと文字が光る……! スタジオジブリの映画「天空の城ラピュタ」の一場面が再現できそうな文字版が投稿され、話題になっています。 飛行石と石板。何かが始まりそうです! 「ラピュタに出てくる黒い石、飛行石かざすと光るところまでできました」と、自作の装置を投稿したのはSteve Kasuya(@SteveKasuya2)さん。飛行石で石版をなぞると、その後を追うように文字がじんわり浮き上がります。これは「Raspberry Pi Pico」(通称、ラズパイPico)を利用して、石版の裏にセットされたLEDを点灯させる仕組み。まるで飛行石の不思議な力で石版の文字が光っているようです。 かざした飛行石を動かすと 文字が赤く光ります! Steve Kasuyaさんの作品には、「Picoでこんなことできるんだ!」「これやばない!?」「これは凄いと思います!自分でやってみたいwww」など
ChatGPTが話題沸騰ですね。今回はエヴァンゲリオンに登場するMAGIシステムをGPT-3のAPIで実装した有料記事を書いてみました。ぜひチェックしてみてください!(サンプルコードはPython) MAGIシステムを一言で言うと 性格の異なる3体のAIが、それぞれ独立に見解をだし、それを集約して1つの結論をだすという合議制のシステム エヴァのMAGIシステムをGPT3で作ってみた 深津氏の記事に触発され、GoogleColabで実装してみました。(面白い記事を書いてくれた深津氏に感謝です。)詳しくは↓ 以下が手順 OpenAIのアカウントにログイン。 2.API keysを発行しましょう。 ここからがコード。 3.openaiをインストール pip install openai4.まずはサンプルコードで疎通確認をしましょう。ちなみに、今回使用するコードは以下の繰り返しになります。 imp
GoogleでFlutter & DartのプロダクトとUX担当ディレクターTim Sneath氏は、アフリカのケニア共和国ナイロビで開催された「Flutter Forward 2023」の基調講演で次のように話し、Flutterの進化の方向性を示しました。 「Flutter for Webは汎用目的でデザインされてはいないことを明確にしておきたい。すでにDOMの分野で上手く行っているAngularやVue、Reactのような、DOMベースの新たなフレームワークを作ろうとしているわけではない。 そうではなく、(CanvasやWebAssemblyのような)新しいWeb標準をベースとする最初のフレームワークを作ろうとしているのだ。」 その上で、Flutter for WebがWebAssemblyをサポートする予定であることを明らかにしました。 「FlutterからWebAssemblyへの
FastAPI入門 - モダンなPythonフレームワークの特性をチュートリアルで手軽に学ぶ PythonのWebフレームワークとしていま注目を集めるFastAPIは、シンプルにコードが書けるだけでなく、パフォーマンスが高いWebアプリケーションのバックエンドサーバーが構築可能です。同フレームワークの勘所をPythonスペシャリストの杜世橋さんが、初心者向けのハンズオン、そしてより実践的な画像への自動タグ付けサービス実装をとおして解説します。 FastAPIはいま非常に注目されているPythonのWebフレームワークの1つです。Flaskのようにシンプルに書ける一方でPythonのType Hintの機能をうまく活用し、HTTPのリクエスト/レスポンスをPythonの関数の引数/戻り値とシームレスにマッピングして非常に効率的に開発ができるのが最大の特徴です。非同期処理にも対応していてその名
顔認識でスマートフォンのロックを解除するときから、「Alexa」に楽曲を再生するよう指示するときまで、人工知能(AI)は私たちの日常生活に浸透している。現在では、AIの能力を活用して文章を作成してもらうこともできる。指示を出せば、AIライターが、なかなか着手できずにいた論文を執筆したり、コードを記述したり、電子メールを作成したりしてくれる。さらには、MBA試験に合格する能力も備えている。 「ChatGPT」がかなり大きな話題になっているが、人気の高さ故に、過負荷状態になってしまうことがよくあるため、安心して常用することはできない。幸い、ChatGPTと同等の能力を備えたAIライターは他にもたくさん存在しており、必要なときにいつでも使用することができる。本記事では、現在市場で提供されている最高のAIライターをリストにまとめた。執筆を補助してくれるツールを選ぶ際に知っておくべきすべてのことを詳
概要 TOPPERS/箱庭では、様々なロボットがありますが、これらのロボットを強化学習できる環境を準備しました。 Python使って、Unity上のロボットの強化学習で試してみたいと思われる方にはお役に立てる環境と思います! ちなみに、PythonからChatGPTのAPI使って、箱庭ロボットを動かすこともできます。 ロボットの種類 箱庭で利用できるロボットとしては以下があります。 荷物運搬ロボット 本記事で、強化学習用に用意したもので、利用可能です。 ETロボコン競技用ロボット(HackEV) ET ロボコン競技用ロボットと同じモデルです。荷物運搬ロボットと同じ通信インタフェースですので、強化学習可能です。 EV3 ベースの電車・信号モデル こちらは、電車のレール上を走るロボットと信号用のロボットです。通信インタフェースはEV3ベースですので、これまでのものと同じです。 原理的には同様に
人工知能(AI)を使って、文章から画像や3Dモデルを生成する技術が注目を集めていますが、Googleがテキストなどの情報から音楽を生成できるAIモデル「MusicLM」を発表しました。GoogleのWebサイトで多数のサンプルが公開されています。 28万時間の音楽を学習 テキストから音楽を生成する技術そのものは以前から存在していますが、Googleの「MusicLM」は、28万時間の音楽を学習させて開発されており、音を複雑に組み合わせた高度な楽曲を生成できるのが特徴です。 ただし、Googleはさまざまリスクを考慮し、MusicLMを一般向けに公開する計画はないそうです。 曲の雰囲気を指示すると作曲、鼻歌もアレンジ MusicLMの生成する楽曲のうち特に印象的なものを、人工知能情報のWebサイトbleedingedge.aiがTwitterに紹介しています。 例えば、「早めのペース、アップ
はじめに WASMをブラウザの外で動かすトレンドに関して「Linuxコンテナの「次」としてのWebAssemblyの解説」というタイトルで動画を投稿したのですが、動画では話しきれなかった内容をこちらの記事で補完したいと思います。 2022年もWebAssembly(WASM)の話題が多く発表されましたが、そのひとつにDocker for DesktopのWASM対応があります。FastlyやCloudflareもエッジ環境でWASMを動かすソリューションを持っていますし、MSのAKS(Azure Kubernetes Service)でもWASMにpreview対応しています。WASM Buildersでも2023年のWASMの予想としてWASMのアプリケーションランタイム利用に関して言及されました。 WASMといえば元々ブラウザ上で高速にC++のコードなどを実行するところから始まっている
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