2006年の携帯電話事業参入から7年。iPhoneの販売好調を受け、年間の契約純増数で1位を5回記録。2013年度には国内営業利益で業界最大手のNTTドコモを超える見通しだ。 2013年7月には米携帯電話3位のスプリント・ネクステル買収を完了し、米国市場への本格進出を果たした。同社の急成長ぶりには目を見張るものがあるが、国内外の事業はどう変わっていくのか。今後の戦略を占う。 第5回は12月19日に発売の書籍「キレるソフトバンク」の一部を先行公開し、第6回は関係者へのインタビューを掲載する。
数字で会社を読む 週刊ダイヤモンドで好評連載中の「数字で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。 バックナンバー一覧 ソフトバンクの経営戦略が大きく変わりつつある。契約の純増数を掲げ低価格で突っ走り他社を攻めてきたが、ここにきて利益重視へとかじを切った。 9月7日朝、ある大手通信事業者の関係者の脳裏には「まさか今日、ソフトバンクの数値が出てこないということは、ないよな……」と不安がよぎった。 この日は、8月期の携帯端末の契約状況が発表される日。通常であれば、各社の新規契約数から解約数を除いた「純増数」が電気通信事業者協会から公表されることになっていた。関係者はそれが出ない恐れがあると感じていたのだ。 実はこの発表前に、ソフトバンクは水面下で競合他社に、「毎月、純増数を発表し続ける意義があるのか」と、公表の取りやめも含め、意見を
本日ソフトバンクが新規事業戦略発表会を開催し、PayPalと戦略的提携を行い、50%ずつの合弁会社「PayPal Japan(PayPalジャパン)」を設立することを発表しました。これによって、オンライン決済とオフライン決済のNo.1を目指し、日本の決済を変えていくとのこと。 ソフトバンクとPayPalが合弁会社を設立~グローバルモバイル決済ソリューション「PayPal Here」を発表 中小規模事業者における、クレジットカードやデビットカード、PayPalによる決済を実現~ | ソフトバンク株式会社 記者説明会 | ソフトバンク株式会社 会見にはソフトバンクの孫正義代表取締役社長のほか、eBay Inc.のジョン・ドナホー社長兼CEO、PayPalのデイヴィッド・マーカス代表、ソフトバンクモバイルの喜多埜裕明取締役常務が出席しました。 発表において孫社長はこのPayPal Japan設立
政府が掲げる「光の道」構想は、全国に光ブロードバンド網を整備し、日本の経済や社会システムを抜本的に効率化させ、新たな成長戦略を描こうというものです。 2010年6月18日に日本の新成長戦略が発表され、日本復活の鍵として「光の道」構想の実現が挙げられました。そして同年8月31日には「光の道」戦略大綱として、インフラ整備・利活用の加速化を通じ、2015年頃を目途に、すべての世帯におけるブロードバンドサービス利用の実現を目標とするものであることが発表されました。 ※2010年11月現在 NTT東日本Bフレッツ月額料概算 表A表Bデータ出典:2010年11月9日 ソフトバンク「光の道の実現に向けて」 表A:2010年11月2日 NTT東西「PSTNのマイグレーションについて」 A案は「現在の進め方をそのまま継続」するものです。公設民営のため、政府や自治体が補助金(税金)を出すことで整備が進められて
英国に本社を置くVodafone Groupは3月4日、日本法人であるボーダフォン株式会社の株式の過半数をソフトバンクに売却することで協議していることを認めた。これまでも一部で報道がなされてきたが、Vodafoneが正式に認めるのは今回が初めて。 Vodafoneは現在世界戦略の見直しを進めており、成長率の高いインドなどの発展途上国に経営資源を集中させる方針を打ち出している。日本市場については、英国の通信方式であるGSMとは異なるW-CDMA方式を利用していることもあり、Vodafoneの強みである規模の経済効果が出せないといった課題を抱えていた。 一方、ソフトバンクはADSLに次ぐ新たな成長戦略として、携帯電話事業への参入を表明している。2005年には総務省から認可を受け、現在は2007年4月の事業開始に向けて実験を進めている段階だ。しかし、当初の割り当て周波数が5MHz幅(250万加入
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