米GoogleのWebメール「Gmail」やWebカレンダー「Googleカレンダー」が、2012年5月以降、従来の携帯電話の一部で利用できなくなる恐れが出てきた。同社が「Cookie(クッキー)」に非対応の携帯電話向けWebブラウザーへの対応を打ち切るためだ。同社の案内によると、NTTドコモの一部端末などが対象になるという。 そもそも利用者がアカウントを取得し、ログインして使うインターネットサービスは多くが「Cookie」と呼ぶ技術を採用している。これはWebサイトが利用者を識別するために作成した情報を、利用者の端末に一時保存する仕組みで、パソコンやスマートフォンなどでは広く普及している。 ところが、日本の古い携帯電話向けWebブラウザーの一部ではCookieに対応せず、国内のネットサービスは代わりに端末の固有番号などを利用者の識別に使っている。こうした認証方式にはセキュリティ上の問題が