高級珍味「キャビア」で知られるチョウザメの受精卵(胚)から取り出した生殖細胞を金魚の胚に移植すると、孵化(ふか)した金魚の体内で生殖細胞が卵巣や精巣に発達する生殖腺にたどり着くことを北海道大などの研究チームが突き止めた。 卵や精子のもとになる細胞の機能には、種を超えた共通性があることを示す成果。天然種などキャビアとして特に珍重される大粒の卵を産む種は抱卵までに10年以上かかる。天然種の生殖細胞を、成長は早いが小粒の卵しか産まない養殖種の卵に移植すれば、大粒の卵を早く産む個体が誕生する可能性がある。 北海道大の山羽悦郎教授らはチョウザメの生殖細胞一つを特殊な染料で染めて金魚の胚に移植。金魚が孵化するまでの過程を追った。金魚はチョウザメの卵を産まないが、山羽教授は「近縁種のチョウザメ同士なら異なる種の卵を産む可能性がある」と指摘した。
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