完全養殖 近大マグロ 和歌山・紀伊大島から船はサンゴの海を進む。西にある潮岬を背景に、円や正方形の海上いけすが浮かんでいた。 和歌山県串本町の近畿大学大島実験場。円は直径30メートル、正方形は一辺27メートル。計13カ所のいけすで約4千匹の「近大マグロ」が泳ぐ。人工孵化(ふか)させた魚に次世代を産ませ、また孵化させる――それを繰り返す世界初の完全養殖のクロマグロだ。 事業場長の岡田貴彦さん(57)がスコップでエサのマイワシを船から投げ込む。約20匹が突進してきた。水しぶきを一目見て岡田さんが言った。「活性が悪い。まだ水が冷たい」 約30人の男たちは、羊飼いをもじって「魚飼(さかなか)い」と呼ばれる。朝夕2回のエサやりと週2回の水揚げを担う。「食べ方が遠慮がちな子、おかしな子はいないか。異変に気づけるのは、毎日見ている魚飼いだけ」 クロマグロは繊細だ。環境変化のストレスに弱く、大雨で海水が濁
来月から青森県の三沢基地を拠点に運用されることになっているアメリカ軍の大型無人偵察機、グローバルホーク2機のうち1機目が24日、三沢基地に配備されました。 アメリカ軍の大型無人偵察機、グローバルホークは、翼の端から端までおよそ40メートルの大型で高性能の無人偵察機で、24日午前6時すぎ、青森県三沢市にある三沢基地の滑走路に静かに着陸しました。 24日、配備されたのは、三沢基地を拠点に運用されることになっている2機のグローバルホークのうちの1機目で、東北防衛局によりますと、2機目は天候に問題がなければ今月28日に三沢基地に配備される予定です。 2機は、拠点のグアムでは台風の影響を受けやすいとして、来月から10月までの間、三沢基地に拠点を移して運用され、北朝鮮や中国の軍事活動などの監視に当たることになっています。 運用に当たっては、三沢基地に機体の発着などを監視する移動式の施設が設置され、アメ
未発表の俳句24句を公表 セゾングループ元代表で昨年11月に86歳で亡くなった、詩人で作家の辻井喬(本名・堤清二)さんの生前最後の作品を含む未発表の俳句24句が見付かった。死去から半年を前に、妻の麻子さんが毎日新聞での公表を許可した。最後の6句は2012年1月の句会で詠まれた作品で、東日本大震災後の世を「哀しき平和かな」と憂う句もあり、多才な文人の孤独と寂寥(せきりょう)がにじんでいる。 西武百貨店を中心に巨大な流通グループを築いた辻井さんは、詩集「異邦人」(1961年、室生犀星詩人賞受賞)、小説「父の肖像」(2004年、野間文芸賞受賞)などの作品でも知られ、毎日出版文化賞の選考委員も務めた。
■ながさき鯨カツ弁当 JR長崎駅でゲットした鯨専門店「くらさき」の「ながさき鯨カツ弁当」には華がある。中央に黄金色の衣に包まれた鯨カツが「デーン!」と鎮座しているからだ。 この駅弁には鯨カツだけでなく、鯨の竜田揚げと鯨そぼろもたっぷりのっており、実に盛りだくさんだ。私はくらさきの竜田揚げが特に大好きで、食べるたびに「もっとたくさん入っていればいいのに!」と思ってしまう。が、もしも竜田揚げだけがご飯を覆い、鯨カツがのっていなかったら、それはそれで、ものすごく物足りなく感じるだろう。じゅわっと味のしみた竜田揚げを味わいながら、時折、衣の薄い鯨カツのカリカリとした食感を味わい、そぼろをかきこむ。そう、1個で3度おいしいところが鯨カツ弁当の醍醐味(だいごみ)なのだ。
伊豆諸島・三宅島(東京都三宅村)の近海でとれたサバを使ったサバサンドが、24、25の両日、東京都港区の竹芝客船ターミナルで開かれるイベント「島じまん2014」に登場し、島外デビューする。 神着地区の民宿「スナッパー」で昨年から提供され、ひそかな人気を呼んでいた一品。発案者の民宿経営野田理恵さん(47)は「島の味を食べにきて」と呼びかけている。 サバサンドは、島でたくさんとれるのにあまり人気のないサバをおいしく食べてもらおうと昨春、野田さんが考案。ソテーして甘辛いたれに付けた切り身を島で作ったパンにはさみ、オニオンソースをかけたもの。 昨年5月から民宿などで提供したところ、島民や観光客らの人気を呼び、サバサンドを食べた島民の一人が応募した写真が、伊豆・小笠原諸島のフォトコンテストのグルメ部門で昨年度の1位に輝いた。 24、25日に開かれる「島じまん2014」では、八丈島の島ずしや伊豆大島のツ
群馬大学大学院医学系研究科脳神経発達統御学講座の柴崎貢志准教授が、脳内に神経活動を調節する特殊なアストロサイト集団を発見した。この発見は高い評価を得ており、5月23日付けの米国科学誌「The Journal of Biological Chemistry」の表紙に「研究データ」が掲載された。 「研究データ」がそのまま使われた米国科学誌の表紙 脳の容積の大半は神経細胞ではなく、別の種類の細胞に占められている。脳の中で最も多いにはアストロサイトで、アストロサイトは神経細胞に対し栄養補給・老廃物の除去などをサポートすることがわかってきたが、具体的な働きは謎だった。 柴崎准教授は今回、特殊なアストロサイト集団を発見しただけでなく、こうした細胞がどのような分子機序で神経活動を調節しているのかを解明した。 これは、うつ病の原因解明や脳梗塞の治療につながる成果で、大きな社会貢献が期待されることから、「T
オオジュリンという小型の渡り鳥の尾の羽根に、2011年秋から、虫食い状に欠けていたり長さがふぞろいだったりする異常が広がっていることが、山階(やましな)鳥類研究所の調査で確認された。原因はわかっていないが、寄生生物や未知の感染症、東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質の影響などを可能性としてあげている。 オオジュリンは生態や渡りの経路を知るため、いったん捕まえ、足輪をつけて放鳥する調査が1961年から各地で続けられている。調査チームによると、尾羽の異常は11年10月24日、新潟県の調査地で最初に確認された。このため、東北から九州まで14都県の17地点で緊急調査をした。 すると、すべての調査地で異常が確認された。12年3月までに調べた5541羽のうち、13・8%にあたる767羽に同様の尾羽の異常がみつかった。異常をもつ鳥の97・3%は、11年に生まれた幼鳥だった。 チームはこうした調
釜山地検特別捜査本部は23日、「韓国船級の職員が検察の家宅捜索前日に書類を運び出した事実を確認した」と明らかにした。 検察によると、韓国船級釜山本社を家宅捜索する前日の先月23日夜に、役職員が会長室と役員室から書類を運ぶ場面が録画されたCCTV(監視・防犯カメラ)映像を確保したという。 韓国船級は釜山海洋警察のイ警査から家宅捜索が行われるという情報を事前に受けた。捜査情報を流したイ警査は17日に罷免された。 また検察はこの日、海洋水産部の幹部に数回にわたりゴルフ接待をしたり、商品券や法人クレジットカードを渡した容疑(賄賂供与など)で、韓国船級のキム本部長(59)とキム・チーム長(45)に対する拘束令状を請求した。
山間部の子どもが定置網漁などで漁業体験する授業が20日、唐津市鎮西町の串浦漁港で開かれた。厳木小(同市厳木町)の4年生21人が船に乗って網を引きながら漁村文化を体感した。
人気のすしネタ、サーモンの取引価格の上昇が続き、マグロに接近している。円安と国際的な品薄を受け輸入サーモンは2012年秋の底値に比べ2.5倍に上昇、マグロは同じ期間の上昇幅が1割前後にとどまる。当初、割安感を武器に刺し身やすしネタとしてマグロのシェアを奪ってきたサーモンだが、今や価格面でも肩を並べつつある。 回転ずしやスーパーでおなじみのチリ産トラウトサーモン(冷凍)の卸価格は1キロ950円前後…
防潮堤建設、要望協議の場設置へ 気仙沼・小泉地区で説明会 宮城県気仙沼市本吉町小泉地区に県内で最も高い14.7メートルの防潮堤が建設される計画で、県は22日、小泉小で住民説明会を開いた。環境面での要望に応えるため住民ワーキンググループ(WG)と有識者検討会を設ける方針を示した。 県の説明では、WGは住民代表や漁協関係者ら約25人で構成する。住民の要望をまとめて県に伝え、今村文彦東北大災害科学国際研究所長ら有識者でつくる検討会が助言するという。県は「要望に細やかに対応したい」と理解を求めた。 県は防潮堤の高さを2~9メートル下げた場合の津波シミュレーションも示したが「災害危険区域が病院や住宅まで広がる」として、実現困難との考えを示した。 計画をめぐっては、県が昨年11月の説明会で住民合意を取り付けたとする一方、住民からは津谷川河口にできた干潟の保全や保安林再生、小泉海水浴場の整備などの
■「楽しみに待ってくれている人がいる」 今月17日のたそがれ時、マストにつけた赤い旗をたなびかせながら、捕鯨船「正和丸」(15・2トン)が太地漁港(太地町)に帰ってきた。船にはマゴンドウが2頭。同1日の沿岸小型捕鯨の解禁後、初の水揚げとなった。国際司法裁判所による南極海での調査捕鯨の停止命令など、日本の捕鯨に逆風が強まるなか、この日の港は活気に満ちていた。400年の歴史を誇る「くじらの町」太地。人々を勇気づけたのはやはりクジラだった。(小泉一敏) ◇ 「大物」を仕留めて、船は重いはずだった。しかし、港に入る正和丸の速度はいつもより増してるようだった。 解禁後初めて出漁したのが5日。クジラを仕留めたのは、12日後のことだった。「マゴンドウ2頭を捕れてほっとしている。クジラを楽しみに待ってくれている人がいる」。ようやく捕れたクジラを前に、法花正志船長(47)
明治時代の竹島漁労の中心人物で、竹島の日本編入のきっかけを作った隠岐諸島・島後の漁師中井養三郎(1864~1934年)。これまで足跡を示す史料が少なかったが、大正時代に地元神社の再建費用を寄付し、玉垣に名前が刻まれていることが、県竹島問題研究会の調査でわかった。(矢沢慎一) 同会が3月、隠岐の島町港町の水祖(みおや)神社の玉垣に中井の名が彫られているのを見つけた。 鳥取県出身の中井は、山陰や朝鮮半島沿岸で水産事業に関わった後、1903年、旧西郷町(現・隠岐の島町)を拠点に竹島周辺でアシカ猟を開始した。04年、明治政府に竹島の編入と10年間の貸し下げを請願し、政府は05年、県への編入を閣議決定した。中井は県から漁の許可を受け、「竹島漁撈(ぎょろう)合資会社」を作り、代表に就いた。 関係者によると、同神社は明治時代に火災で焼失し、本殿などが建て直された後、1922年(大正11年)に玉垣と鳥居が
トップ > 静岡 > 5月24日の記事一覧 > 記事 【静岡】 「熱海の地魚」 小売店や飲食店に証明書 Tweet mixiチェック 2014年5月24日 ◆のぼり旗が目印 協力店に提供する熱海地魚の公認ステッカー=熱海市で 熱海市清水町の卸売市場「熱海魚市場」の仲買人有志が、地物の魚を売り込む市場活性化プロジェクトを始めた。市内の港で水揚げした魚を「熱海の地魚(じざかな)」と認定。取り扱い小売店や飲食店には証明書を発行し、ステッカーを渡すほか、水色ののぼり旗を掲げてもらい、消費者にアピールする。 メンバーの仲買人、かね八水産社長の長峰淳一さん(43)によると、消費低迷や宿泊施設の減少で、市場の取扱量が減少する中、「熱海の魚はどこで食べられるの?」という観光客の声がヒントになったという。 市内の漁業者が相模灘に面した伊豆山や網代などの港から持ち込む魚だけを「熱海の地魚」と認定する。協力店
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先週から今週にかけて沖縄本島の南西沖の太平洋で、沖縄県のマグロ漁船が仕掛けたはえなわが相次いで切断されていたことが分かり、沖縄防衛局は漁業者の目撃情報などから付近を航行していたアメリカ海軍の艦船がはえなわを切断した可能性があるとみて事実関係を調べています。 沖縄県などによりますと、今月16日から21日にかけて沖縄本島の南西およそ110キロの太平洋で、沖縄県内の漁業協同組合に所属するマグロ漁船が仕掛けたはえなわを切断される被害が相次ぎました。 被害に遭ったのは5隻で、漁協によりますと、漁業者が目撃した情報から、はえなわを切断したのは付近を航行していたアメリカ海軍の艦船の可能性があるということです。 沖縄防衛局はアメリカ軍の艦船による被害の可能性があるとみて、漁協の要請を受けてアメリカ軍に照会するなど事実関係を調べています。 沖縄近海でのマグロはえなわ漁では、去年のこの時期にも同じ海域で操業し
陸前高田市米崎町の高田東中(菅野次郎校長、生徒186人)の1年生53人は23日、同市米崎町の脇之沢漁港でカキの種付け体験学習を行った。海と向き合う漁業者の熱意に触れ、地域産業に理解を深めた。 地元の養殖業大和田晴男さん(61)が指導。カキの稚貝が付いたホタテの貝殻を、長さ6・5メートルのロープに約10個ずつ結び付けた。その後、漁船で約2キロ沖に移り、同校専用の養殖いかだにロープをつるした。この日作業した稚貝は全部で千個ほどにもなった。男子生徒は「ロープにしっかり貝殻を付けるのが難しかった。大きく育ってほしい」と願いを込めた。 今回種付けしたカキは2016年2月に生徒が収穫する。体験学習は昨春に統合した米崎中で始まり、今年で16年目。 【写真=カキの稚貝が付いた貝殻をロープに結び付ける生徒】
神戸・三宮の生田新道に5月16日、日本酒をメーンとした立ち飲み店「良心的大衆酒場 鶴亀八番(つるかめはちばん)」(神戸市中央区北長狭通2、TEL 078-331-1889)がオープンした。 店舗外観 店舗面積は15坪。テーブル、カウンターを含め収容人数は最大45人。店内は壁一面に七福神や日本酒の地図を描き、ちょうちんをディスプレーしてにぎやかで祭りのような活気のある雰囲気を演出。「鶴は千年、亀は万年」のことわざから食を楽しんで幸せになってもらいたいという思いで「鶴亀八番」と名付けた。経営は三宮で日本料理店「懐食 春慶」、炭火焼き肉店「炭火焼肉・にくなべ屋びいどろ」、自然派創作料理店「雪月風花」などを展開するイデアコーポレーション(京町)。 「立ち飲みだからと妥協せず、料理に対してこだわりを持ち、和・洋・中を取り入れながら、おいしい立ち飲み店を追求する」という同店。3年で5店舗を目指す。 メ
政府は23日、2013年度の水産白書を閣議決定した。国内の漁業・養殖業生産額に占める養殖業の割合が12年に34%と過去最高を突破。世界的に水産資源の需要が拡大する一方、天然資源の確保には限界があり、「養殖技術の更なる貢献が必要」としている。 12年の養殖業生産量は107万トンでピークの1988年から36万トン減少。ただ、ウナギやマダイのほか単価の高い魚の養殖も盛んになるなど、生産額は回復基調にあるという。
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