いま「外来種」が世界中で問題となっている。外来種とは、本来いた地域とは別の場所に移住し、そこで繁殖を始めた生物のことである。 日本だって例外ではない。有名どころでは北アメリカから来た外来種・アライグマ。日本各地の農作物を荒らし、生態系への影響も指摘されている。また、昨年夏にはオーストラリア原産の有毒グモ・セアカゴケグモが本州でも発見され、ニュースになった。人間社会にまで被害が生じてしまう、外来種問題は深刻なのである。 しかし、その逆パターンもある。日本でなじみの「アレ」が海外で迷惑をかけているらしいのだ。「世界の侵略的外来種ワースト100」にもランクインした、そのアレとは「ワカメ」である。 日本の食卓にはかかせないワカメが、ニュージーランドやオーストラリア、ヨーロッパ諸国の沿岸域で増殖しており、生態系にも人間にも悪影響を与えているという。船の重さを調節する際のタンク内に混入し、世界に広まっ

池袋サンシャインシティ（豊島区東池袋3）のサンシャイン水族館（TEL 03-3989-3466）で1月から、同館完全オリジナル「原寸大 トラフザメ ぬいぐるみ」の販売が始まった。 ダイオウグソクムシ スリッパ 「構想2年を経て、水中パフォーマンスタイムのダイバーがおすすめする生物をモデルにした」という同商品。過去にもオリジナルグッズとして「ダイオウグソクムシ スリッパ」を発売しており、今回はトラフザメを商品化した。 モデルにしたのは同館で一番巨大な水槽であるラグーン水槽にいるトラフザメ。同水槽でダイバーが行う「水中パフォーマンスタイム」でも「人気」の生き物だという。 「原寸大」とあるが、製作に時間がかかりモデルのトラフザメは少し成長してしまっているという。サイズは全長120センチメートルで、手触りは「サメ肌とはいかないので、ふわふわ気持ちよい手触りにこだわった」という。 同館のグッズショッ

東京都が来年１１月に開場する豊洲新市場（江東区）で、同時開設予定の商業・観光拠点「千客万来施設」をめぐり、建設・運営する事業予定者２社と都との調整が難航し、今年度内の着工ができない見通しになったことが、都などへの取材でわかった。新市場と同時開業できない可能性も浮上し、市場関係者らにも困惑が広がっている。 ２社はすしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村と、住宅大手・大和ハウス工業。２０１３年の都の公募に、喜代村が代表会社の「まぐろチーム」として施設の構想を提案。昨年２月に事業予定者に決まった。 構想では、喜代村が新市場の６街区（１・１ヘクタール）に、食材などを扱う約１４０店が入る「豊洲場外市場」や首都圏最大級の温浴施設、千席のフードコートなどを開設。大和ハウス工業は５街区（０・６ヘクタール）に世界の調理器具を集めた市場や、日本の伝統技術を紹介する体験型施設などを開設する予定になっている。

相模女子大（相模原市）の学生が選んだ三陸地方の食材や、東日本大震災で被災した企業と共同開発した食品の販売会が、２７日～３月１日、ルミネ町田（東京都町田市）で開かれる。目玉は岩手県大船渡市の森下水産と作った「海鮮キッシュ」。三陸産サーモンとワカメ、隠し味に地元の酒蔵の酒かすを使った。午前１０時～午後９時。

【2月19日 AFP】欧州の海岸に広く生息するありふれた軟体動物、カサガイの歯は、知られている中で最強の天然物質でできている可能性があるとの研究論文が18日、英国王立協会（British Royal Society）の学術誌「Journal of the Royal Society Interface」で発表された。 英ポーツマス大学（University of Portsmouth）などの研究チームが発表した論文によると、この歯を研究室で複製できれば、破損した歯の修復、防弾チョッキの作製から、未来型の自動車や飛行機の製造にまで応用可能な、超強力かつ軽量な物質を作ることができるという。 論文の主執筆者、同大のアサ・バーバー（Asa Barber）氏は「これまでは、クモの糸が最も強度が高い生物由来物質と考えられていたが、カサガイの歯は、潜在的にそれより高い強度を示すことが今回の研究で判明した

生産量日本一を誇る二戸市浄法寺町の漆かきを支える道具作りが、存続の危機にひんしている。現在の作り手は、隣接する青森県田子（たっこ）町の鍛冶職人中畑文利さん（７１）ただ一人。浄法寺の依頼も一手に応じるが、病気を抱え、次の世代も育っていない。危機感を背に田子町は後継者の全国募集を始め、日本うるし掻（か）き技術保存会（二戸市）も担い手への経済支援を検討する。国産漆の文化継承へ、関係者は切なる思いで新たな人材を待ち望む。 中畑さんは中学卒業後から父長次郎さんの下で修行を積み、親子２代で漆かき道具製作の国選定保存技術保持者に認定された。浄法寺町のかき手全員の道具製作を担ってきた。７年前に骨髄性白血病を患ったが「国産漆を守りたい」と依頼は断らない。一戸町の竹細工や箕（み）作り、久慈市のアワビ漁の道具など、本県のほかの伝統文化も支えてきた。 全国の鍛冶職人対象に研修を企画するなど、新たな作り手の育成に努

毎月第３水曜日を「みやぎ水産の日」と定め県産水産物の消費拡大を図る県は１８日、気仙沼市のイオン気仙沼店で冬場に脂が乗る旬のメカジキをＰＲした。 　同市はメカジキの水揚げ量日本一を誇る。気仙沼港にこの日水揚げされた生メカジキを丸ごと１匹使った解体ショーや切り身の即売会などがあり、大勢の買い物客でにぎわった。 　重量当てクイズでは、２人が正解の４５キロを当て、中落ち２００グラムがプレゼントされた。 　同市南郷の主婦尾形美智恵さん（５６）は「クイズが当たってすごくうれしい。メカジキは主人が好きなのでお土産ができて良かった」と喜んだ。 　イオンの気仙沼店と利府店（利府町）、気仙沼市内の共同商業施設「気仙沼さかなの駅」では、そろいの法被を着た県職員が買い物客にメカジキ料理を紹介するレシピを配った。 　「みやぎ水産の日」は昨年１１月に始まり、東日本大震災からの復興に向かう県内水産業を後押しする運動を展

鋼管３本（右側）の敷設だけで建設が断念された浮上式津波防波堤（２０１３年３月撮影。和歌山県海南市で、読売ヘリから） 国土交通省近畿地方整備局は１８日、和歌山県海南市で設置を進めていた世界初となる浮上式津波防波堤の建設を断念すると発表した。 大地震に備え、総事業費２５０億円で建設に着手したが、東日本大震災後に引き上げられた想定震度を検討したところ、海底に敷設した鋼管が変形して浮上しない可能性が高まった。浮上式の維持には３倍のコストがかかるという。同局は代替策として既存の堤防のかさ上げなどを進める。 浮上式防波堤は、和歌山下津港の海底（水深１３・５メートル）に鋼管（直径約３メートル、長さ約２９・５メートル）７８本を直立にして横一直線に並べて沈める。鋼管は二重構造になっており、津波到達前に、内側の鋼管が空気圧で押し上げられて海面から高さ７・５メートルまで浮上し、幅約２４０メートルの壁になって津波

ごみとして海に流れ込んだ後、紫外線や波により５ミリ以下の大きさに砕かれた微細なプラスチックが、多量に東京湾に浮遊しているとの調査結果を、東京農工大の高田秀重教授（環境化学）が１９日までにまとめた。　これらは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、最近、食物連鎖を通して生態系全体に及ぼす悪影響が懸念されている。高田教授は「魚介類も餌と間違えてのみ込んでいる可能性がある。ただちに健康被害があるわけではないが、プラスチック生産量は増加傾向にあり、廃棄物の管理強化が求められる」と話した。　プラスチックは、レジ袋やペットボトルのふたに利用されるものが多かった。

東日本大震災に伴い気仙沼市の被災者が生活する一関市千厩町の仮設住宅の集会場で１８日、餅料理教室が開かれ、約２０人の参加者は一関地方の食文化を満喫した。 食を通じた復興支援に取り組むＮＰＯ法人ソウルオブ東北（東京都渋谷区）が餅つきの機会が少ない住民に触れ合いを楽しんでもらおうと、旧正月に合わせて企画。一関市花泉町の「花と泉の公園」内レストラン「はずみ」の小野塚武男総料理長（６３）が講師を務めた。 参加者は息を合わせて餅つきに挑戦。豆腐餅や、ゴボウや鶏のひき肉を使った「ふすべ餅」など４種類の郷土料理を笑顔で味わった。 参加した男性（６６）は「遠洋漁業の船の上で、赤道や日付変更線を越えるお祭りとして、餅を一升瓶でついたことを思い出す」と懐かしんでいた。 【写真＝つきたての餅を使った料理を前に会話を弾ませる仮設住宅の住民】

この冬、北陸地方一帯の日本海側で例年は四、五月にピークを迎えるマイワシの漁獲が、能登各地で急増している。環境の変化といった原因は解明されていないが、漁業関係者からは「春の豊漁の前触れになってほしい」と喜ぶ声が上がっている。（志村拓） 能登町の宇出津港では十八日未明、定置網にマイワシ十トンほどが入る大漁となった。名物の寒ブリの水揚げが一段落する時期だけに、漁師たちは「にぎやかになって、良いことやわいね」とにっこり。機械による選別作業も活気づいた。 県水産総合センター（同町）のまとめでは、マイワシは昨年十二月後半から七尾地区の漁港と宇出津港、蛸島港（珠洲市）の定置網に入り始めた。一月、昨年ゼロだった漁獲は、二一・九トンを記録。カタクチイワシやウルメイワシも好調が続いている。

九州など日本各地から取り寄せた鮮魚を扱う卸・小売の複合店舗「中之島漁港」が１８日、大阪市西区の安治（あじ）川沿いに開業した。全国１１の協力漁港から生きたまま届いたアジやホタテ、カニなどを販売する。海鮮丼などが楽しめる食堂も設置した。　開業式典で大阪商工会議所の佐藤茂雄会頭は「中之島漁港は北海道や九州ともつながっており、まさに開かれた大阪の象徴の場所だ」とあいさつ。ビルが立ち並ぶ都市の一角を、日常的に新鮮な海の幸が楽しめるにぎわいの場にしていく考えだ。　協力漁港の一つ、鹿児島県の阿久根漁港を代表し、２２日まで出店して干物などを販売する大田水産（阿久根市）の大田正彦社長（６９）は「大阪の人に、地元の自慢の魚を楽しんでほしい」と話した。事業は、大阪府や大阪市、関西財界と連携して水辺の活性化に取り組んでいる「水都大阪パートナーズ」が構想した。店舗は、飲食業や料理人育成などを手掛ける「ＲＥＴＯＷＮ」

春告魚を辞書で引くと「ニシンの異称」とある。ＮＨＫの朝の連続テレビ小説「マッサン」の舞台である北海道余市町もかつてはニシン漁で栄えた。春先、浜に大群が押し寄せると、学校は休みになり、子供たちも手伝いに駆り出された。産卵によって海は一面、乳白色に濁ったという。今は昔だ。 ▼春告魚は地方によって異なり、メバルやサワラ、渓流のヤマメなどもそう呼ばれる。神戸や明石ではなんと言ってもイカナゴだろう。毎年２月下旬に漁が解禁になると、各家庭でくぎ煮を炊く。錆びて折れ曲がった古くぎのように見えることから名前がついた。甘辛い匂いは春の風物詩である。 ▼阪神大震災で被災した人たちが支援のお礼に送って、全国に知られるようになった。神戸市の垂水区と長田区に「発祥の地」の記念碑がある。イベントを競い、「いかなごくぎ煮文学賞」や「くぎ煮検定」も設けられた。わが家は炊かずにスーパーで買う。そろそろ春が並ぶ時期だ。

【2月18日 AFP】米フロリダ（Florida）州アイラモラーダ（Islamorada）で8日、スキューバダイバーたちがミノカサゴを駆除数を競うイベント、「ミノカサゴ・ダービーズ」が開催された。ミノカサゴはフロリダでは侵略的外来種になるが、おいしく食べられる魚だ。(c)AFP

ここからは、マグロの資源について考えます。 こちら、ご覧ください。 大きなクロマグロ、長崎県壱岐市で先日、水揚げされたものです。 ただ、クロマグロの漁獲量は、10年前をピークに7分の1にまで激減し、漁師たちも強い危機感を抱いています。 ●村橋記者 「水揚げされたクロマグロです。マルマルと大きくして迫力があります。表面もツヤがあって見事です」 ●釣り上げた漁師 「やっとの思いですね」 長崎県壱岐市の勝本漁港、クロマグロの一本釣りが盛んな地域です。 壱岐で100キロを超えるクロマグロが水揚げされるようになったのはおよそ15年前のこと。 これは、8年前の1月に取材した際の様子です。 284キロの超大物をはじめ、型の良いクロマグロが次々に水揚げされていました。 しかし、ここ数年は、漁師の顔色もすぐれません。 ●漁師 「最近は全然釣れないですからね」 尾形一成さん。

長崎県は１８日、魚のおいしさの目安となる脂肪の含有率を測定する装置を長崎大や千葉県などと共同で開発し、計測器メーカー大和製衡（兵庫県明石市）が１９日から一般向けに販売すると発表した。価格は、研究機関などで使われている装置の１０分の１以下の１３万円（税別）といい、関係者は「養殖業者や魚市場のほか、スーパーなどでも活用できる」と普及を目指す。　長崎県総合水産試験場によると、魚は身に含まれる脂肪の割合によっておいしさが異なり、ブリなら２０％程度が刺し身向きで、２０％超になると焼き魚にするのがおすすめという。　装置は、脂肪のようなほとんど水分を含まない組織に高い抵抗性を示す電気の特性を利用、電極部分を魚の胴体に当てて電気抵抗を検知し、脂肪の含有率を５秒以内に割り出す仕組み。ブリやマグロ、サバなど６種類の魚を測定できる。　平成２４年に共同で研究を始め、今年１月に完成した。開発に参加した長崎大の村田昌

ゼニガタアザラシとミズダコの戦いがネット上で話題となっている。写真家のボブ・イアンソン氏がこの奇妙な光景を写真に収めたのだ。 ベッド用品メーカー「エアルームリネンズ」のオーナーでもあるイアンソン氏は2月9日、カナダビクトリアのオグデンポイントの防波堤を家族と散歩しているときに、2匹の生き物が戦っているのを目撃した。そしてすぐにカメラを取り出した。

函館水産高生不明で情報提供を要請　海保がハワイ周辺遠洋漁船に （02/18 18:41、02/18 18:45 更新） 海上保安庁は１８日、ハワイ・カウアイ島沖で実習船に乗っている間に行方不明となった函館水産高校（北斗市）の男子生徒（１６）に関する情報提供を、周辺海域で遠洋漁業をしている日本漁船に、各地の漁業無線局を通じて要請した。 男子生徒は同校の実習船「北鳳丸」に乗っていたが、日本時間１８日午前３時すぎの点呼の際に姿を見せなかった。カウアイ島の南西沖約２２０キロの海域で、船から転落したとみられている。 海保によると、日米間の協定に基づき第１管区海上保安本部（小樽）から米国沿岸警備隊に救助を要請した。実習船からも沿岸警備隊に通報している。 前の記事 次の記事

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