徳島県名西郡神山町は、徳島市内から車で4、50分の山間部にある人口6千人ほどの町だ。私たちが訪れたのは8月中旬。黄金色に実った稲の穂が揺れ、それを青々とした山が取り囲む。眼の前にひろがるのは正に日本の田舎らしいのどかな風景だった。 しかし、神山町には他の田舎とは大きく異る部分がある。近年若い世代の移住者が増えており、また、田舎の雰囲気とは一見相容れないようなITベンチャーやデザイン、映像制作などのクリエイティブ系の企業が次々とオフィスを開設しているのだ。その数は2014年8月現在11社に上り、まだまだ増える見込みだという。 そんなわけで神山町は、高齢化・過疎化に悩む地域の活性化の例として、あるいは新しい働き方、暮らし方にチャレンジする人たちを引きつける場所として、大きな注目を集めている。その動きは国からも認められ、昨年は町が文化庁長官表彰(文化芸術創造都市部門)、町づくりの中心的担い手であ
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