労働条件の（不利益）変更に関する労働法のルールについて - 弁護士川井信之の企業法務(ビジネス・ロー)ノート

2021年12月06日 22:26 カテゴリ労働法 労働条件の（不利益）変更に関する労働法のルールについて Posted by kawailawjapan No Comments さて、久々に労働法の話題です。本ブログが労働法の話題を取り上げるのは久しぶりですね…。 本日のテーマは、「労働条件の（不利益）変更に関する労働法のルールについて」です。 古くからある、労働法上非常に重要な論点ですね。 今更なテーマではあるかもしれませんが、今でも非常に良く問題になる論点ですので、ここで備忘も兼ねて整理しておきたいと思います。 １． （１） 労働契約の内容である労働条件を変更するには、原則として、使用者と労働者との間で合意をすることが必要です。このことは、労働契約法第８条に明記されています。 労働契約法第８条は、「労働者及び使用者は、その合意により、労働契約の内容である労働条件を変更することができる

[namawakari]

“例えば、労働条件を変更したにもかかわらず労働者が異議を述べなかったことをもって、「黙示の同意」があった、というのは裁判ではまず通らないだろう、と考えております”