決算書が理解できない個人事業主 : 「いのち輝き塾」…人が輝く、企業が輝く、地球が輝く

個人事業主から経営改善を依頼されました。最初に、直近1期分の決算書を見せてもらいました。貸借対照表を見て、「どこに問題があるか分かりますか？」と訊ねました。 しばらく考え込んだ後、「借入金が多いことかな？」と答えたので、「それも一つです。」と答えました。私は、「もっと大変なことがあります。考えてください。」と追加の質問をしたのですが、答えは返ってきませんでした。 私は、「問題は元入れ金が－5,600万円あることです。法人で言えば5,600万円の債務超過の状態です。」「今すぐ事業をやめ資産を全部売り払っても、借入金、買掛金、未払費用、他をすべて賄うことはできません。」「現状維持を続けると、借入金返済に42年以上(12,700万円÷300万円/年＝42.3年)かかります。」「環境を考慮すると、下りのエスカレーターを上っていくようなもので、現状を維持することはかなり難しいです。」「しかし、安心し