洞木、鈴原、相田のモデル 『愛と幻想のファシズム』読解 ① : エヴァンゲリオンの謎

12月8 洞木、鈴原、相田のモデル 『愛と幻想のファシズム』読解 ① カテゴリ:第四章 庵野監督が描く『新世紀エヴァンゲリオン』には、多くの映画やアニメ、小説などからの影響が見られます。 そのひとつが、村上龍氏の書いた『愛と幻想のファシズム』です。 簡単にストーリーを紹介しましょう。カナダで狩猟生活をしていた鈴原冬二は、自主映画を制作していた相田剣介（ゼロ）と出会い、日本に帰国。政治結社「狩猟社」を結成します。CFを有効に使って大衆の支持を集め「狩猟社」は力を得ていきます。世界を支配下に置こうと目論む経済集団「ザ・セブン」から日本属国化を防ぎ、最終的には冬二は日本の独裁者となる、という内容です。冬二たちは暴力、テロ行為、殺人、暗殺など手段を選ばず、敵対勢力をたたきつぶしていきます。その圧倒的な暴力に読者は嫌悪感を覚え、同時にカリスマ的な強い指導者に憧れを覚えるのです。 エヴァの登場人物、鈴