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坂のある非風景 作品の統一性を語るものは何か
書物は、人々の手中にある物体であると自称しても、無益である。同じく、それを閉じこめる平行六面体に... 書物は、人々の手中にある物体であると自称しても、無益である。同じく、それを閉じこめる平行六面体に小さくまとまってみせても、無駄である。その統一性たるや、可変的で相対的なものだからだ。問われるや否や、それは自己の明証性を失う。それは自己自身で示すことはできず、ただ、言説の複雑な領野から出発してのみ、自己を構築することができる。 外見上は単純だ。「書物の物質的な個別化は、限定された空間を占め、経済的価値をもち」、表題とか作者とかいったいくつかのしるしによって始めと終りの境界も示されている。しかし書物の統一性を支えるのは、作品の統一性を語るのと同じような困難に出会うとフーコーは語っている。フーコーはあらゆる「書物」を念頭に置いている。歴史書、雑誌、物語、それらは他の書物との関係のなかで初めて「書物」となりうるのである。 興味深いことは、それは本としてのオリジナルが存在するような存在しないような、