「新3本の矢」をあえて前向きに評価してみる

きし・ひろゆき／1962年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。経済財政政策担当大臣、総務大臣などの政務秘書官を務めた。現在、エイベックス顧問のほか、総合格闘技団体RIZINの運営などにも携わる。 岸博幸の政策ウォッチ 小泉政権時代に竹中平蔵氏の秘書官を務め、数々の構造改革を立案・実行した岸博幸氏がテレビや新聞が決して報じない知られざる政治の裏側を暴きます。 バックナンバー一覧 10月7日（水）に内閣改造が行なわれますが、安保法案が終わった後は経済と安倍首相が明言していたくらいですので、安倍改造内閣の最重要課題は再び経済になります。 そこでどのような経済運営が行なわれるかのヒントは、安倍首相が表明した「新3本の矢」にあります。これまでのアベノミクスでの3本の矢（金融緩和、財政出動、成長戦略）に代わり、アベノミクスの第2ステージとして、 第1の矢「希望を生み出す強い経済

[maturi]

最初から国民全員の暮らしを良くすることはできないので、まずはマクロ経済運営により経済全体を良くし、その次に社会保障などの所得再分配政策を通じて国民全員の暮らしを良くしていく、という順番にならざるを得ま

[kechack]

「新3本の矢」はメディアや評論家のみならず、霞ヶ関や自民党からも概して不評。正しい方向について“生産性革命”と一言述べるだけで、“高速鉄道は地方創生の起爆剤”といったバラマキ的に多くを費やしる