新春特別対談：「踊る大捜査線」とは何だったのか【1/7】

「踊る大捜査線」とは何だったのか 速水健朗×佐野亨 2012年――劇場版第4作『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』をもって、1997年のTVシリーズ開始から15年間続いた「踊る大捜査線」の幕が閉じられた。国民的大ヒット作とうたわれる一方で、厳しい批判の声も数多く聞かれた本シリーズ。そんななかで筆者には、肯定的にせよ否定的にせよ、重要と思われるテーマ、キーワードが語り落とされているのでないかとの疑問があった。そこで今回は、ライター・編集者の速水健朗さんとともに、「踊る大捜査線」という作品が残した功と罪、その本質について語り合った。(構成：佐野 亨) 「踊る大捜査線」のリアリティ 佐野 僕が速水さんと話をしてみたいと思ったのは、『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ！』の劇場公開が始まった直後に、速水さんがご自身のブログに書かれた感想を読んだからなんです（※1）

[samurai_kung_fu]

くそくだらない映画をなんとか理由つけて肯定して自分を説得しながら見るくらいなら、普通におもしろい洋画見た方がいいよ。

[gotanda6]

僕がノーギャラでやった仕事は、ブートレグの論考とこの対談だけなのだが

[hakaiya]

『踊る』大嫌いの俺でも（だからこそ）タメになる記事！

[kaerudayo]

「ケイゾク」と「踊る」の組織に対しての視線は全然違うからなぁ。ネット戦略も、「踊る」とは違う方向を狙っていたんじゃないかと思うんだが、当時の発言を見るに。

[tkys0628]

TV放送は好きだったんだけど、映画はダメだったなぁ

[SasakiTakahiro]

いろいろ重層的な楽しみ方ができるんだ、ということをファンが理解し、リテラシーを高めていった。そのことは忘れてはいけない。

[katokitiz]

あとで読む。

[snowdrop386]

「90年代の最高のドラマであり、同時に00年代の最悪の映画」というのがシリーズに対する評価。

[MIZ]

すべてが薄っぺらかった３のせいで「好きだ」と公言するのが恥ずかしくなってしまったことが、とっても悲しい。FINALで見事にリカバーしたので、なおさらそう思う。

[atoh]

３ページぐらいで読むのやめた。オレ「踊る大捜査線」にあんまり興味なかったんだな。／「ケイゾク」の映画をファンじゃなかったら見られないといってるが、じゃ「踊る」の映画はどうなんだ。

[elephant09]

劇場版は回を重ねるごとに犯人の見かけ倒し振りがドラマの足を引っ張りまくってたな（2における「リーダーのいない組織」の言っただけ感とか）。邦画の未来のためにも総括が必要。

[Clock0311]

劇場版は1までしか見てないけどその後のも見たくなった。 / この間のサイコパス大座談会を見た限りでも、本広監督が映画大好きなのはそうなんだろうなーと思ってた

[raf00]

賛同するかはともかくとしてちょう面白い対談。

[omi_k]

なんかものすごい贔屓の引き倒しを目撃した感　もって他山の石とすべし

[lafs]

「『セブン』のモーガン・フリーマンがいかに深遠な人物として描かれていたかを考えると」ってところがレベル感の表現としてGJ。彼はフィンチャーがハリウッド映画レベルにあわせて簡素化されたキャラクターじゃ？

[akihiko810]

>非常に放送作家的なコンテンツのつくり方

[toshi20]

「3」の感想での俺の結論は、完結編こそテレビシリーズでやるべき、と言うもので、「FINAL」見たあとでもその見解は変わらなかったな。青島がどう和久さんから引き継いだものを次代へつなげるかの話にすりゃあ良かった

[maturiya_itto]

新年早々、超面白い。初期からのファン二人の視点から浮かび上がる『踊る』シリーズ。欠点も含め、その文法から背景、参照作・人物まで丁々発止に網羅していく様も素敵。こういうファンでいたいもんです。