【梅田望夫観戦記】 (13) 羽生名人、大局観の勝利

午後4時45分、終局間近との情報で、私は対局室に入った。そして午後6時15分の終局まで、あまりの緊迫感に嘔吐を催したために10分だけ控え室に戻ったが、それ以外はずっと両対局者を見つめていた。 「負けました」 渡辺竜王が投了する前の数手、「△６七銀で勝利を確信した」と対局後に語った羽生名人のそれから三手の指し手は、最後までふるえることはなかった。 ずっとリアルタイムでお伝えしてきたように、控え室では「かなりの名局だ」と感動が渦巻いていた。にもかかわらず、感想戦での渡辺竜王は、「ぜんぜんダメな将棋だった」と反省ばかりを繰り返したのだ。 それに私は驚愕した。羽生名人は、渡辺をいたわるような雰囲気を醸し出し「そんなことはないでしょ、こうやったらどうだった？」といった発言を、感想戦が終わるまで繰り返した。 厳しい勝負を終えたわずか数分後に、羽生は「やさしい先輩」という雰囲気になった。 一言で言えば、

[kado_ken]

この将棋か。23角も十分あると思うが将棋は脳に限界があるので経験しての範囲内でそれも未知の見えない手というのに出会わなければ、それもこれというのもその先を読まないとよく判らない。今、実戦ならだれでもやれ

[proto_jp]

総括すれば、この将棋は、渡辺竜王が「二枚がえに成功してさらに飛車を成り込む」という望外の展開になったはずだったのに、「その展開で、必ずしも先手有利とは言えない」という大局観を持っていたのが、羽生名人た

[orangewind]

異色の観戦記。観戦者本人が殆ど棋譜について語っていない。過去の情報量の積み重ねには圧倒されるが、できれば梅田さん自身の解説が読みたかった、とそんな感想。まぁ、大棋士が多かったので遠慮したのかな？

[okadaic]

最後だけ、帰国してからのブクマとなった。梅田さん本当におつかれさまでした。

[kubotaya]

これは竜王、ショック大きすぎ＞＜。

[maangie]

この将棋は､渡辺竜王が｢二枚がえに成功してさらに飛車を成り込む｣という望外の展開になったはずだったのに､｢その展開で､必ずしも先手有利とは言えない｣という大局観を持っていたのが､羽生名人ただ一人だった

[plummet]

羽生の強さは大局観にある、とどこかで見た覚えが。

[yowa]

「本局は、まさに羽生一人が作り上げた芸術だったと言えるのかもしれない」ちょｗ／けど実際リアルタイムで追っかけてみて「羽生スゲー」の印象しか残ってないな