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『ハモの旅、メンタイの夢――日韓さかな交流史』(岩波書店) - 著者:竹国 友康 - 鷲田 清一による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
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『ハモの旅、メンタイの夢――日韓さかな交流史』(岩波書店) - 著者:竹国 友康 - 鷲田 清一による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
京都の夏の風物詩といえばハモである。しかし、その高級品が韓国から輸入されていることはあまり知られ... 京都の夏の風物詩といえばハモである。しかし、その高級品が韓国から輸入されていることはあまり知られていない。また、朝鮮を代表するさかな、メンタイ(スケトウダラ)は朝鮮半島近海では獲れ… 京都の夏の風物詩といえばハモである。しかし、その高級品が韓国から輸入されていることはあまり知られていない。また、朝鮮を代表するさかな、メンタイ(スケトウダラ)は朝鮮半島近海では獲れなくなり、ロシアや日本などから輸入されるようになった。このような日本と韓国の間でのさかな交流の現状をはじめ、植民地期の日本人の漁業が朝鮮在来の漁業に与えた影響、朝鮮産魚類研究の先覚者、内田恵太郎、鄭文基の業績の意味などを現地取材と史料で明らかにするドキュメンタリー。 海を挟んだ豊かな交流をたぐる日本からはスケトウダラやヌタウナギが、韓国からはヒラメやハモやアナゴが、毎日海峡をまたいで大量に行き来する。京都のハモ料理の上物は韓国産だし