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『イラク 石油に呪われた国(7)』
1.イラク石油の歴史 (2)フセイン体制化での石油開発(前回 のつづき) この政権の長寿の秘密は何か。飴... 1.イラク石油の歴史 (2)フセイン体制化での石油開発(前回 のつづき) この政権の長寿の秘密は何か。飴と鞭である。まず鞭について述べると、秘密警察のネットワークを張り巡らし、国民を監視下に置いた。反対派は徹底的に弾圧された。政治犯が監獄を満たし、国民は恐怖におののいていた。飴の方をみると、1970年代初めから石油の価格が上昇し、イラクは石油ブームに沸いた。これがインフラ建設に向けられた。大学がホテルが道路が病院が続々と建設された。国民の生活水準は目に見えて上昇した。鞭も厳しかったが飴も大きかった。 このバース党支配の下で権力の階段を上った男がいた。サダム・フセインであった。この男の出世は、石油価格の上昇と歩調を合わせていた。不思議な偶然であった。1971年のリビアによる当時としては大幅な石油価格の値上げの成功、1973年の第一次石油危機、そして1978年の第二次石油危機がフセインの出世の
2010/06/22 リンク