「直島何も見るとこなかろう」 | 目の嗅覚

ここ最近の悩みでもある、アートは誰のためかという問いは、旅の間もずっと考えていた。 一人旅の利点は寄り道ができることで、ここでもずんずん知らない階段を上っていったら、そこはお城があったところだったようで、高原城址と書いてあった。その看板を読んでいたとき、後ろから上がってきたおじいさんに話しかけられた。その場所は、直島で繰り広げられるアートが何一つない場所なので、観光客は誰も来ないそうだ。実際、城址は、地元の老人達が趣味で花を植えている場所で、昔は舞台があったそうだ。しかし、その花を植えている場所も、えっちゃんが亡くなってから、誰も手入れをしなくなったって（おじいさん談）。 そこで、30分くらい、海を見ながら、いろんな話をしてくれた。この高台にあった桜の木はすでに開花していた。 ・直島にアートを展開している会社は実はさらに美術館を作ろうとしていて（具体的な場所も教えてくれたけど、ここで書いて

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直島の感想