想像力をシャットアウト 映画『関心領域』 - 翡翠輝子の招福日記

ポーランド映画『関心領域』がずっと話題になっていましたが、やりすごしていました。スペインから帰国する頃には公開が終わっていて観ないで済むと思っていたのです。ところが、話題の映画だけあってロングラン。これは観ておけということなんでしょう。 www.youtube.com 目を覆いたくなるような残虐なシーンはありません。いかにも健全そうなドイツ人家族が、広い庭のある瀟洒な屋敷で生活しています。 一家の主人はアウシュビッツ強制収容所の所長のルドルフ・ヘス。いかに効率的に収容者を移送して、労働に適さない者を選別して抹殺するかに取り組んでいます。相手が人間だと思ったらとてもできることではないので、徹底して「物」扱いです。 妻のヘートヴィヒはドイツ人主婦の鑑。二男三女を育て家の中を整えます。庭や温室の設計も自らの手で行い、少女時代からのあこがれの生活を実現しました。 塀で隔てられた収容所では連日連夜、

[toikimi]

『関心領域』というタイトルがすごいですね。何に関心を持つか、何に無関心でいられるかは、その人にとって重要で本質的なことなのだと思いました。

[bkeita]

今となっては、異常と思えるような話だと思いますが、こういう映画はきちんと史実に基づいて作成し、後世に伝えることが大事だと思います。😄

[harienikki]

この映画は気になっていても観る勇気が持てませんでした。阿鼻叫喚の隣で美しい生活をしている様子を想像するととてもグロテスクで恐ろしく感じます。今の日本では実際に戦場は遠いですが関心は持ち続けたいです。

[tameyo]

収容所の所長は妻子と塀の外で豊かに暮していたのですね。ユダヤ人虐殺はユダヤ人の作り話という説があるけれど、民族消滅は恐ろしい。ガザもウクライナも死者は増えているけれど、何もできません