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阿部謹也「ハーメルンの笛吹き男」 正体不明のままの闇に興奮|好書好日
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阿部謹也「ハーメルンの笛吹き男」 正体不明のままの闇に興奮|好書好日
約束を破るのはよくないから人間いつでも正直にいようね。……ドイツの伝説・ハーメルンの笛吹き男から教... 約束を破るのはよくないから人間いつでも正直にいようね。……ドイツの伝説・ハーメルンの笛吹き男から教訓を引き出そうとすると、そんなつまらないお説教しか出てこないだろう。市民たちが笛吹き男にネズミ退治を頼んだが、成功した後で約束の報酬を与えなかったので、町の子どもたちが連れ去られてしまった、というのがよく知られた筋書きだ。ミステリアスで色っぽいところがないではないが、さして面白い話でもない。 しかしそれは後世の創作だったことが本書ではわかる。中世の古文書や教会の碑文などを参照しながら正体を明かしていくと、ネズミ退治の話は後世の後付けに過ぎず、1284年にハーメルンの子どもたち130人が行方不明になった……というむき出しの事実のみがあったことがわかる。複数の信頼できる文書から、作り話ではなく、実際に起きた歴史的事件であるということも確かになる。「約束を破ったから連れてった」なんて説教臭い話より、