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『奇子』1-3 手塚治虫 (講談社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 奇子と書いてアヤコと読む。アヤカシの... →紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 奇子と書いてアヤコと読む。アヤカシのアヤだろう。 「ビッグコミック」に1972年1月から1年半にわたって連載された長編で、最初の構想では『カラマーゾフの兄弟』のような大河漫画になるはずだったが、ヒロインの数奇な生い立ちを語り終え、いよいよというところで終わっている。未完で終わったのは残念だが、現状でも十二分に読みごたえがある。 奇子は青森の大地主天外作右衛門の次娘として生まれたが、それは表向きで、本当は作右衛門が長男の嫁のすえに産ませた子供だった。長男の市郎は天外家の財産を独占させるという口約束を信じて、妻を父親にさしだしていたのだ。 物語は次男の天外仁朗がフィリピンの捕虜収容所から復員してくるところからはじまる。仁朗は収容所で生きのびるために米軍の内通者になったが、復員後もGHQのエージェントをつづけており、労働運動家の殺
2009/10/17 リンク