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1千万円超の高額治療費も! 患者を食い物にする「免疫療法」に騙されるな 『がん「エセ医療」の罠』(岩澤 倫彦) | 岩澤 倫彦 | ためし読み
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日本のがん医療には、無法地帯というべき闇がある。 「がんが劇的に消えた」「骨転移があっても効いた!... 日本のがん医療には、無法地帯というべき闇がある。 「がんが劇的に消えた」「骨転移があっても効いた!」「ステージ4でも諦めない」などの謳い文句を使い、がん患者に奇跡的な治療効果を期待させて莫大な費用を取る、自由診療のがん治療のことだ。まるで最新の医療テクノロジーを駆使した、特別な医療であるかのように見えるが、実際は、現代医療に必須のエビデンス(科学的な根拠)が存在しない。規制する法律がないために、モラルを欠いた一部の医者が、命の瀬戸際に追い詰められたがん患者を相手に、荒稼ぎしているのだ。 進行がん治療の第一人者である、日本医科大学腫瘍内科の勝俣範之教授はこう述べる。「世界医師会によるヘルシンキ宣言では、『有効性が確認されていない治療は医療行為ではなく、研究として行わなければならない』としています。しかし、日本では有効性が確認されていない自由診療を行う医師が、誇大広告や虚偽広告によって患者を集