「英語スピーキングテストは愚策」と、認知科学者が断言する理由

東京都で今、「英語スピーキングテスト騒動」が起きているのを、ご存じだろうか。来年（2023年）、都立高校入試に英語スピーキングテストが導入される予定だ。計画を進めているのは東京都教育委員会（以下、都教委）とベネッセコーポレーション（以下、ベネッセ）。これに異論反論が殺到、都議会も紛糾している。 認知科学や言語心理を研究する立場から 「致命的な愚策」と断じるのは、慶應義塾大学環境情報学部の今井むつみ教授。「スピーキングを入試に導入しさえすれば国際人が育つというのはあまりに短絡的。受験生、保護者、都民、あらゆる関係者にとってコストは高く、犠牲は大きく、教育的なゲインはほとんど期待できない」。 今井教授は、ベストセラーとなった『英語独習法』（2020年刊行、岩波新書）の著者。母語習得の認知的なプロセスを長年研究し、世界的に著名な認知科学者だ。今年 6月に刊行された『算数文章題が解けない子どもたち

[el-condor]

言語の学習過程とテストの役割から都のスピーキングテストを批判している良記事。昔塾の英語講師に、英作文時の「和文和訳」の重要性を言われていたが、それはここでいう「スキーマ」間の整合を取る処理だったのだな

[WildWideWeb]

スキーマの獲得の先に文化とペルソナの問題があって、言語文化ごとに望ましい想定人間像の理解が外国人学習者には求められ、母語のそれとの切り替え問題まで行きつくのだが一語一訳の住民にはたどり着けない世界。

[haruhiwai18]

"コストは高く、犠牲は大きく、教育的なゲインはほとんど期待できません。都教委にもベネッセにも、「テストの意味」を一から学び直し、考え直してほしいと思います。"　→メリットに比べデメリットだらけ

[mobanama]

"単語を習ったら、その単語を「さまざまな文脈のなかで使う練習をする」""ライティングでアウトプットの練習をたくさんするほうが合理的"

[mera85326b]

「第2言語を学ぶ目的は、中身の乏しい内容を流暢に話せるようになることではありません。自分の母語のスキーマが規定する世界が「世界のすべてではない」と知り…自分の主張を論理的に、的確に伝えることにある」

[kamiokando]

授業でやってないと意味ないだろ。

[sawasho]

"ベネッセに支払われるテスト実施の対価は、東京都の納税者が負担するものです。コストは高く、犠牲は大きく、教育的なゲインはほとんど期待できません。"

[lifeisadog]

とてもいいね！

[sakidatsumono]

良記事