「見た目」の問題だけではない…60歳以上のシニア世代が密かに「歯列矯正」をしていた「意外な動機」（宮本 日出） @moneygendai

3月13日にマスク着用が自己判断に委ねられたのに合わせ、早速、口元を気にする人で化粧品売り場の口紅コーナーと歯科医院が賑わったことが報道されました。歯科医院に集まった人の多くは歯のホワイトニングを希望し、当院へもホワイトニングを希望する患者さんが2割ほど増え、歯への関心が高いことが伺えます。 実はマスク生活が始まった2020年からは、治療状態をマスクで隠せることから密かに歯を直す人が増えました。人気があった治療は歯列矯正で、60歳以上のシニア世代も多いことをご存知でしょうか？ 今回はその動機について解説します。 「口は消化器の一部」と考えよう 60歳以上のシニア世代が歯列矯正をする主な理由は歯周病対策です。歯並びが悪いと磨き残しが原因で歯周病が進行しやすいからです。 しかし、意外にも「体型維持」や「フレイル（筋肉虚弱）」対策を動機とする人も少なくありません。シニア世代が健康長寿を期待して歯