文系・理系は関係ない！ 一生役に立つ「モデル分析」の作法を史上最高にわかりやすく解説（栗田 治）

課題の解決、目的の達成、将来予測、デマに騙されないこと……。さらに具体的にはスマホの買い替えで機種の候補を絞っていくときなど、現実世界での意思決定に一生役に立つ「モデル思考」とはどんなものなのか？ 日常生活から学問、ビジネスの現場まで、論理的な思考を支える「モデル分析」。 文系・理系の境界を超えた方法論を、慶應義塾大学で教鞭をとる栗田治氏が史上最高にわかりやすく解説した講談社現代新書『思考の方法学』。ここでは同書の「はじめに」を公開する。 （※本記事は『思考の方法学』から抜粋・編集したものです。） 日常的な課題も支える「モデル分析」 本書のタイトルは『思考の方法学』です。 「思考」という言葉はとても一般的で広範な意味をもちますが、今回、特に限定的に焦点を当てるのは、ある目的をもって物事に対処し、納得したり解決策を見つけたりするために考えるという営みです。こうした思考を支える技術としての「モ