世界中から移民が流入する"福祉国家"ベネズエラ（） @gendai_biz

貧困層を手厚く保護するチャベス大統領の政策により、富裕層が国外脱出する一方、隣国や中東から移民が集まっている。 最近、ある著名な金融アナリストが、ベネズエラに資金を投じている投資家たちに「ここから逃げろ」と助言した。ベネズエラの中流層と富裕層の多くは、言われるまでもなく、すでに国外脱出している。 チャベス大統領は上流階級に対する「経済戦争」を宣言し、今年だけで、銀行や牧場、住宅開発業者など民間企業200社以上を国有化している。こうしたなか、多くの企業が国外に拠点を移転させている。また、科学者や医者、起業家、エンジニアなどの頭脳流出が進んでいる。 だがその穴を埋めるかのように、ここ数年で数十万人規模の移民が国外から流入しているという。多くの移民が観光ビザで入国し、そのまま不法滞在している。理由は、ベネズエラは賃金水準がやや高いため、そして、チャベス政権が貧困層に向けて行っている幅広い社会福祉