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日本刀が戦場で「主要な武器」になったことは一度もない! 殺傷率は「投石」以下(加来 耕三)
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日本刀が戦場で「主要な武器」になったことは一度もない! 殺傷率は「投石」以下(加来 耕三)
指で挟まずに鞘口に峰の部分をあて、静かに感覚で中へ入れていくのだが、これができる使い手はきわめて... 指で挟まずに鞘口に峰の部分をあて、静かに感覚で中へ入れていくのだが、これができる使い手はきわめて少ない。 つまり、剣豪・佐々木小次郎の「物干竿」と呼ばれる刀――あの長い刀を肩にしょって、抜くことはできないし、ましてや、納めることは不可能であった。 いつも思う。日本伝来の古武術と日本刀は実によく似た宿命を負っている、と。 戦場でもほとんど役に立たない “一朝ことあるときのために”――武術は日々、鍛錬されるのだが、今の世の中にはまずもって、身辺に迫るあやうい事態など、そうそう出くわすものではない。 実践のなかで技を使えば、逮捕され、相手の治療費を請求される。日本刀も同じだ。第一、腰に刀を差して歩けば、それだけでつかまってしまう。 というよりも、この日本独特の武器=日本刀は、一度として戦場で主要の武器になったことはなかった。 圧倒的殺傷性をもつのが弓(のちには鉄砲)で、これが戦場全体の60%とな