「ロックダウン」と並べてわかった、緊急事態宣言の「本当の効果」（山下 祐介） @moneygendai

9月29日に投開票が行われる自民党総裁選で、河野・高市両氏が「ロックダウンの積極的法制化」を政策に掲げている。しかし【前編】『9割の人が気づいていない、「ロックダウン」後の日本を待ち受ける「予想外の事態」』で確認したようにロックダウンは欧米がへてきた歴史の暗黒面に関わっており、究極の必要悪であって、日本が安易に導入すべきものではない。 いまロックダウンの導入を取り沙汰する政治の無責任さを問うためにも、ここで一度これまでの緊急事態宣言がどのように効果をあげてきたのかを振り返ってみたい。そこから我が国が行ってきた感染対策の本当の姿が見えてくるだろう。 4回の緊急事態宣言を振りかえる 我が国でこれまで実施されてきた緊急事態宣言の時期と効果を、東京都を中心に確認してみよう。 まず気がつくのは、緊急事態宣言は実に効果のある対策だということだ。 東京都で実施された緊急事態宣言は、（1）2020年4月7