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ジョン・スラデック『ロデリック』を読む――自閉症スペクトラムとして見るロデリック―― - 機械仕掛けの鯨が
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ジョン・スラデック『ロデリック』を読む――自閉症スペクトラムとして見るロデリック―― - 機械仕掛けの鯨が
だれでも、どうふるまうかを知っているはずです。だれもが道筋を、考え方を持っています。(中略)でも... だれでも、どうふるまうかを知っているはずです。だれもが道筋を、考え方を持っています。(中略)でも私にはそのルールがまだはっきりとわからないのです。私には基本が欠けていたのです。 ――ヴォルフガング・ブランケンブルク『自明性の喪失』 アンネ・ラウの面接記録より(木村敏・岡本進・島弘嗣訳) ロデリックは部屋で『われはロボット』を読みながら、いつになったら「われ」が出てくるのだろうと考えていた。 ――ジョン・スラデック『ロデリック』(柳下毅一郎訳) ロデリック:(または若き機械の教育) (ストレンジ・フィクション) 作者:ジョン・スラデック 河出書房新社 Amazon 帯曰く、ジョン・スラデック『ロデリック』は〈究極のロボットSF〉である。 だが、この惹句は、決して単なる販促を目した誇張表現ではない。『ロデリック』の中でスラデックは、人間の似姿として作られたロボットとオリジナルである人間の差につ