明治日本の産業革命遺産 - 日本の世界遺産

アヘン戦争（イギリスが中国を植民地化した戦争）に危機感を持った薩摩藩が、1851年（嘉永4年）から造砲、造船、製鉄や紡績、ガラス、印刷などの富国強兵・殖産興業政策を推進した工場群跡（旧集成館）にある反射炉跡。基礎部分は数万個の耐火レンガを使った炉の重量に耐えるられるよう頑丈な石組で造られている。 現存する日本最古の洋式高炉跡。明治維新の10年前にあたる1858年（安政5年）、鉄鉱石から鉄を作る洋式高炉で初めて連続出銑に成功、これまで炉を解体して鉄を取り出していた「たたら製鉄法」から「高炉法」への変換に成功、日本の近代鉄鉱発祥の地になった。その後の官営八幡製鉄所の完成に至る近代製鉄の流れの発端となった。写真は三番高炉跡。 1856年（安政3年）に建造された試験炉、実用炉は建造されなかった。幕末、大砲鋳造のために全国で建造された反射炉11基のうち、現存する3基の1基。写真は、反射炉の煙突部で、