『原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語』 新刊ちょい読み - HONZ

世界は、人類が地球環境と調和しつつ平和で豊かな暮らしを続けるための現実的なエネルギー源として、原子力発電の利用拡大を進め始めていました。このような中で、東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故が起こりました。我が国は、事故終息に向け最大限の力を発揮しなければなりません。 （※東京大学大学院工学系研究科 原子力国際専攻 「震災後の工学は何を目指すのか」の一節より） このような文章が「東大話法」の典型であると、いきなり切り捨てられている。まず、「世界は」と言うことによって責任関係を曖昧にしていること、そして「我が国は・・・しなければなりません」という一文に見られるような、自分たちが「国」を代表しているいう意識。この話法こそ間違いの元凶であるというのが、著者の主張だ。しかも、切り捨てているのが現役の東大教授であるというから面白い。 本書では東大話法規則というのが全部で20個紹介されているのだ

[SasakiTakahiro]

世の中に溢れている文書はなぜ分かりづらいのか、なぜ議論は噛み合わないのか、そんなことを考える際の一助になりそうな一冊。

[myogab]

俯瞰と分類は理解の下地として大事な事である。ただ、一度分類してしまったら、その境界を乗り越えて理解しようとしない強固な縦割り思考が問題なだけで。ルーチンワークになりすぎていて実害が出てるんだろうな。

[jt_noSke]

ほﾜほー

[su_rusumi]

傍観者を演じて、保身しつつ、最大限、世界を語る話法。　（「東大」というレッテルを貼ってるのを割り引いたとしても）興味深い。