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『IT時代の震災と核被害』 - HONZ
あれからもう1年たってしまった。日本各所で犠牲者に対する鎮魂とともに、政府や東電の責任、原発の再稼... あれからもう1年たってしまった。日本各所で犠牲者に対する鎮魂とともに、政府や東電の責任、原発の再稼働問題、復興の実態などについての議論が延々とつづいている。しかし、その多くの議論は賛否それぞれの立場に分かれ、議論することを目的としてしまっているような印象だ。いまこそそれぞれの現場で何が起こっていたのかをあらためて掘り起し、そこから議論を始めるべきなのである。 日本のIT部門として、それだけはやっておこうとコンピュータテクノロジー編集部が送り出した本書は、みごとにその役割をはたしている。グーグル、ヤフー、ツイッター、アマゾン、Ustream、ニコニコ動画などが災害発生直後にどのように動いたかをまとめているのだ。 本書冒頭に登場するグーグルでは地震発生から2時間で「パーソンファインダー」、3時間で「震災特設サイト」を開設し、その後72時間以内に避難所マップや避難所名簿共有サービス、自動車・通行
2012/04/08 リンク