過去への郷愁か、輝かしい未来か 四川大地震の復旧が物語る日中の差 | JBpress (ジェイビープレス)

四川大地震は四川省成都の北西にあるアバ・チベット族チャン族自治州汶川県で発生した。四川省の中心に位置する成都市の中心から北西に高速道路を走ると、世界遺産の都江堰に着く。 ここまでは四川盆地なので、道は平坦だが、都江堰から汶川県へは従来は山を越えなければならず、くねくねした山越えの道を右へ左へ進むことで、汶川の最初の街であり、最も壊滅的な被害を受けた街「映秀鎮」に到着する。 そこからさらに車で1時間ほどで汶川の市街地に着く。映秀鎮から離れれば離れるほど被害は小さくなるわけで、汶川県の県都は地震の被害は受けているが、映秀鎮ほどではなく、中心地の繁華街ではヒビの入った建物が多数確認できるものの、その下の商店街は普段通りの活気がある。

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"幹線道路でもなく中国国内外から観光客が来ないような地域への道路で、日本のようにトンネルのある高速道路というのはまずあり得ない。それがここに存在するのは、震災復興を旗印に建設された高速道路だからである"

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古い家に粗末なインフラしかない被災前と、最新の家屋と最新のインフラが整った被災後、比べれば「良くなった」と思うのは当然だろう。　日本だって極端に不便から便利に変われば同じではないのか。