第131節 情報続々 (一年編131) - PEACE-平穏を求めて-（カンタ） - カクヨム

「挨拶は良い、それより説明を頼む。」 「あ、はい。虚な目をして焦点が定まっていない龍牙さんらしき人物を見た部下は周りをくまなく探したらしいのですが怪しい人物はいなかったそうです。」 「そうか。」 「また何か進展があれば連絡します。」 鉱己は伝えられる限りの情報を伝えると電話を切った。 「北海道で龍牙らしき人物か・・・取り敢えず一歩前進だな。」 「ええ、そうね。」 ・ 鉱己からの報告から1週間後。 この日は大学から2人が分かれて帰ろうとしている時に今度は照の携帯が鳴った。 「誰からだ？」 電話をかけてきた者を確認すると千癒だった。 「誰から？」 「千癒からだ。」 照と火花は大学から少し離れて人気の少ない脇道に入って照は火花に「静かにしてろよ。」と口をつぐむ様に伝え、頷いてからスピーカーをオンにして電話に出た。 「はい。」 「良かった、やっと繋がった・・・。」 「そりゃ、すんません。ついさっき

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