そしてみんな広告になった - 栗原裕一郎のブログ

広告と批評について考えてみたい。休刊した雑誌『広告批評』の話ではない。広告と批評という、水と油が溶け合った話だ。 東京五輪・パラリンピック開幕を控えた今年７月、開会式の作曲担当に抜擢された小山田圭吾をめぐって大炎上が起こった。四半世紀ほど前に音楽雑誌などで語ったいじめ加害の“武勇伝”が問題視されたのだったが、小山田への糾弾が苛烈になる一方で、形ばかりの謝罪でお茶を濁した音楽ジャーナリズムに対する批判も噴出した。読者や関係者だけでなく、一部とはいえミュージシャンからも声が上がったレアケースだった。 あげく、雑誌側がアーティストに無断で話を面白おかしく盛ったんじゃないかという疑惑を発端に（後に小山田は、記事に事実の歪曲があることを認めた）、ほとんどの音楽誌が、広告出稿をインタビューや新譜レビュー掲載の条件にしていること、つまりジャーナリズムや批評が、レコード会社から広告費をせしめるための手段に

[nisemono_san]

大塚英志の『不良債権としての「文学」』( https://bunfree.net/archive/articles/literature_as_bad_debts/ ) が2002年頃で、前は「金の話」がカウンターだったけど、気がつくとその手の話だけになっちゃったなーという感じはある。

[wideangle]

"タチが悪いのは、広告を内面化した書評・批評が、ビジネスとしては広告ではないことだ。何よりギャラの桁が違う。"

[NOV1975]

ガチの批評というのはどうしても他人を傷つけるものになる。だから、広告そのものの話というよりは、「（表面的な）みんな仲良し」の成立のために犠牲になっているようにも思う

[t_f_m]

2021年12月の記事 / "「広告の内面化」" / "タチが悪いのは、広告を内面化した書評・批評が、ビジネスとしては広告ではないことだ"

[shomotsubugyo]

「文芸批評家と書評家は似て非なる職能で、後者はおおむね作品の美点を読者に伝えることを職業的使命の第一と任じている。貶さず、褒める」　専門誌や学術誌の書評は批評的であってほしいが…

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「出版という制度が広告的であれと抑圧している状況でしかなく、書評家・批評家が仕事を続けようと思うなら、褒めに徹するのが唯一の正解とならざるをえない。文芸誌に載る書評・批評はいまやネイティブアドと区別が

[SasakiTakahiro]

文芸誌に載る書評・批評はいまやネイティブアドと区別がつかない。広告の内面化。

[natu3kan]

いつの時代も売れるものが正義

[sadamasato]

豊崎氏の炎上が批評≒書評の断末魔ですよね。マーケティングの手段としてしか書評があり得ず、TikTok経由で本をたくさん売る方が書評よりも偉くなる。

[whirl]

ビッグコミックオリジナルに掲載されたコラムが公開されていた

[nessko]

年齢のせいか、もう一度でもロキノンやQJ自分が好きで買って読んだことある人は庇ってやれ、あなたが庇わなければ庇う人などいないのだから、と思ってしまう。文芸誌も含めていい。#渋谷陽一を過大評価しすぎだろ

[maturi]

"を「広告の内面化」と呼んでいるのだけれど、タチが悪いのは、広告を内面化した書評・批評が、ビジネスとしては広告ではないことだ。何よりギャラの桁が違う。見方によっては一種の搾取である"

[iinalabkojocho]

“そしてみんな広告になった”ネット時代の必然。ネイティブコンテンツ（広告でない）が貴重品となる。

[arajin]

「文芸批評家と書評家は似て非なる職能で、後者はおおむね作品の美点を読者に伝えることを職業的使命の第一と任じている。貶さず、褒める。」