「ノルウェイの森」を読むのはとてもつらい - Letter from Kyoto

「ねえ、あれは本当に淋しいお葬式だったんだ。人はあんな風に死ぬべきじゃないですよ」 下巻p252 村上春樹のファンタジー冒険小説を読んでいてもこんなふうに思うことはほとんどないんだけど、「ノルウェイの森」を読んでいるととてもつらい気持ちになってしまう。この本を初めて読んだ17歳のときもそうだった。あのときはショックが大きくてなかなか立ち直れなかった。それは哀しい話で泣いてすっきりするようなものではなく、身体の内側に重くのしかかるような、読み終えた後もずっと頭から離れないような、そういうものだった。そこにあるのは、明確な痛みだった。当時僕はごく平凡な高校に通っていて、恋愛もしたことがなく、この本みたいに周りで親しい人が死んだこともなかった。その後も変わらず平凡な日々を過ごしている。それでもこの本を読むと、自分の中をえぐられるような、ひどい痛みを覚える。 この物語は僕の経験とは全くリンクしてい

[kkzy9]

理想と現実を行ったり来たりする物語

[cj3029412]

そこで小林緑さんの出番ですよ。「英語の仮定法がわかって、数列が理解できて、マルクスが読めて、なんでそんなことわかんないのよ？なんでそんなこと訊くのよ？なんでそんなこと女の子に言わせるのよ？」www

[soumushou]

すごく共感できる。世の中にはノルウェイの森を表面的にしか捉えていない人が多くて、その良さを分かち合えないことが多いけれど、似たような感性の方と久々に出会った気分。言いたいことがよく伝わってくる。

[drinkmee]

ノル森は実は「閉じられた世界の物語」だったんだな。パタリロやうる星に通じていた。ああ80年代。だから大好きなのだ、私はね。

[ykktie]

完全にトラウマ。けどたまに読む。

[dazz_2001]

確かにそんな気分になったなぁ。でも、それ以外の村上春樹の小説ではそんな気持ちになったことがない

[popmusik3141]

“この本では僕らが生きる世の中の猥雑さ、薄汚さがところどころ強調されている。そういう世の中に対しての反発や、そこで生きることの息苦しさ、本来あるべき世界へのあこがれのようなものまで登場する。”