ブリヂストン、「シェア」より「質」に転換 付加価値タイヤとデータサービスで第三の創業

ブリヂストンがビジネスモデルの転換を急いでいる。付加価値の高い「プレミアムタイヤ」の開発、販売に力を注ぐ。 ブリヂストンがビジネスモデルの転換を急いでいる。付加価値の高い「プレミアムタイヤ」の開発、販売に力を注ぐ。タイヤから得た情報を燃費改善や安全運転に生かすデータサービスも強化する。同社はこれまでタイヤ売り切りを事業の主力としてきたが、中国、韓国勢の追い上げもあってシェアが低下。業績も伸び悩んでおり、現在を「第三の創業」と位置付け、“質”重視の経営へとかじを切ろうとしている。 「（令和13年の）創立100年に向けて、変化に対応できる強いブリヂストンをつくりたい」。石橋秀一グローバル最高経営責任者（CEO）は8月31日に開いたオンラインの長期戦略説明会でこう意気込んだ。 米タイヤビジネス誌の調査によると、ブリヂストンは長く世界シェア首位だったが、2019（令和元）年に仏ミシュランに抜かれた