チャイナ・ブリーフ：（１６）共産党エリート集団「共青団」の落日 | 毎日新聞

中国共産主義青年団出身トップの代表が胡耀邦総書記だった。湖南省瀏陽市の胡耀邦像は、今なお見学者が後を絶たない＝２０１４年５月２７日、工藤哲撮影 中国の習近平国家主席（共産党総書記）がエリート養成機関だった中国共産主義青年団（共青団）への批判を強め、体質改善を迫っている。春節（旧正月）前の２月初めには、反腐敗に目を光らせる中央巡視グループが共青団内に「貴族化や娯楽化」の現象があると指摘して改革を求めた。「共青団いじめ」の背景には、来年の第１９回党大会に向け人事の主導権を確立したい習主席の思惑も透けて見える。 共青団出身者は「団派」とも呼ばれ、共産党内で大きな勢力を保ってきた。その創始者的存在が共青団中央書記処の第１書記を務め、その後、総書記にまで上り詰めた胡耀邦氏だ。胡耀邦氏は文革後、トウ小平とともに復活し、人事を担当する党組織部長に就任し、失脚した老幹部の名誉回復などに力を尽くした。同時に

[mainichijpedit]

チャイナ・ブリーフ:（１６）共産党エリート集団「共青団」の落日