日銀：０６年議事録公開 「自信を持って」量的緩和解除 | 毎日新聞

日銀は１５日、２００６年１〜６月に開いた金融政策決定会合の議事録を公開した。市場に大量のお金を流す量的緩和政策を５年ぶりに解除した３月９日の会合では、デフレ回帰を懸念する一部慎重論に対し、福井俊彦総裁が「自信を持ってやることだ」と金融正常化に向けた強い意志を示していた。日銀は同年７月に利上げに踏み切るが、物価は翌年に再びマイナスに転じており、「デフレ脱却」判断の難しさが改めて示された。 当時は戦後最長の景気拡大期（０２年１月〜０８年２月）。０５年１０月〜０６年１月の消費者物価指数（ＣＰＩ、生鮮食品除く）は４カ月連続でプラスとなった。日銀は０１年３月の量的緩和政策導入時に「消費者物価指数の前年比上昇率が安定的に０％以上となるまで継続する」と約束しており、量的緩和の「出口」が焦点となっていた。

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一方、２月会合まで早期解除に慎重だった岩田一政副総裁は「早すぎるという批判もありえるが、いずれにしても時間の問題だ」と解除を容認した。 　政府・与党からは「まだデフレから脱却したとは言えない」と早期解