リーバイス501を追って 国産ジーンズを世界展開、リゾルトの哲学 | 毎日新聞

リゾルトのジーンズの魅力を語るデニムデザイナーの林芳亨さん＝大阪市中央区で2021年6月2日、菱田諭士撮影 少年時代に米リーバイスのジーンズに抱いた憧れを出発点に、国産ジーンズにこだわり続けるデザイナーが大阪にいる。シルエットの美しさから国内外で高い評価を受けるブランド「リゾルト」を2010年に立ち上げた林芳亨（よしゆき）さん（64）。私も昨年、リゾルトのジーンズをはき始め、完成度の高さを実感している。「たかがジーパンや」という口癖の裏に情熱をにじませる林さんに、ジーンズ作りの哲学を聞いた。 大阪市中央区の事務所を訪ねると、ピンク色のシャツの腕をまくり上げた林さんが出迎えてくれた。はいているのは濃紺の生地が若干色落ちしたリゾルトのジーンズ。日本人の体形に合ったシルエットの美しさで、幅広い世代に支持されている商品だ。 本物を手に取った少年時代 広島県福山市で生まれ育った林さんが中学生だった1