熱血！与良政談：「国会嫌い」体質は深刻だ＝与良正男 | 毎日新聞

「棚ぼた予算委員会」と呼ぶ人がいるそうだ。 今年度の補正予算案を審議するため、ようやく開かれることになった衆参予算委員会のことだ。夏の参院選前に、岸田文雄首相と立憲民主党の泉健太代表が国会で議論を交わす機会は、これが最後となるかもしれないという。 経緯をおさらいしておこう。 自民党は当初、「物価高騰対策費は予備費でまかなえる」と補正予算案の編成に消極的だった。予算案を組めば国会審議が必要となる。質疑の場ができて、選挙前に岸田政権が野党の批判にさらされるのは得ではない、と自民党は考えたのである。 一方、公明党は補正予算成立という目に見える成果を支持者に示してから選挙に臨みたい。そんな与党間の駆け引きの末に出てきた補正予算案なのだ。これに伴う国会審議は立憲民主など野党が強く求めた結果ではないから、「棚からぼた餅」というわけだ。