世界的指揮者が語るイタリア・オペラへの危機感 後進育成に情熱 | 毎日新聞

「東京・春・音楽祭」のために若き演奏家たちで特別に編成されたオーケストラを指揮するリッカルド・ムーティ氏＝©Spring Festival in Tokyo / Yusuke Masuda イタリア・オペラの伝統と精神を若手音楽家に継承する「イタリア・オペラ・アカデミーin東京」に合わせて来日した世界的指揮者のリッカルド・ムーティ氏が、毎日新聞のインタビューに応じた。80歳を超えながらも、後進の育成に情熱を注ぐ背景には「イタリア・オペラが尊敬されなくなった」との危機感がある。また、原作にある差別的表現を変更する現代の風潮に反対の立場を示した。【須藤唯哉】 自らタクト振り若き演奏家に指導 同アカデミーは東京・上野で3～4月に開かれた「東京・春・音楽祭」の一環として実施された。イタリア・オペラを知り尽くしたムーティ氏が、自ら受けた教えを次世代に継承しようと、2015年にイタリアで始まり、19年

[wackunnpapa]

“歴史を変えることはできないし、変える必要もない。なぜなら、若い世代の人たちも、昔起こった醜いことや事件などは知るべきだから。よりよい社会を作るためには過去のことを知らなければならない”

[kechack]

リッカルド・ムーティ氏が80歳を超えながらも、後進の育成に情熱を注ぐ背景には「イタリア・オペラが尊敬されなくなった」との危機感がある。また、原作にある差別的表現を変更する現代の風潮に反対の立場を示した