「偶然ではない」阪神が関西私鉄球団で唯一サバイバルできた理由 | 毎日新聞

日本一になり笑顔を見せる阪神の岡田彰布監督（手前）＝京セラドーム大阪で2023年11月5日、大西岳彦撮影 同じ関西のプロ野球チームだったはずが明暗が分かれた。前者は今年の日本シリーズで38年ぶりの日本一に輝いた阪神。後者は阪急、南海、近鉄という姿を消してしまった3球団だ。いずれも私鉄が親会社で、よく似た境遇だったが、なぜこんな差が生まれたのか。識者は「偶然ではない」と、その謎を解き明かした。 まだクライマックスシリーズ（CS）のなかった1985年、強力打線を誇った阪神はセ・リーグ優勝を果たすと、日本シリーズで西武を退けて初の頂点に立った。 その直後、関西球界で地殻変動が起きた。88年に南海（現ソフトバンク）と阪急（現オリックス）がそれぞれ身売りし、2004年には近鉄がオリックスと統合した。いずれも球団経営が厳しくなったのが原因の一つ。一方、阪神は着実に入場者数を増やし、今季は12球団最多の